塩尻の丸永酒造場 日本酒で海外進出

塩尻市広丘高出の丸永酒造場(永原元春社長)は、同社の日本酒「髙波」をシンガポールへ輸出し始めた。初の海外進出で、仲介したのは同国で経営コンサルティング会社を営む松本市出身の松崎雅樹さん(42)。高級レストランを中心に販路を広げたいという。
シンガポールは日本食人気に伴う日本酒市場が活況で、長野県産の酒を売り込みたいと考えていた松崎さんは、各地の蔵を訪問。150年の歴史がある丸永酒造場を気に入り、永原社長と話をまとめた。
大吟醸や純米大吟醸など5種類の720ミリリットル瓶約150本を船便で出荷し、今月1日に現地に届いた。ラベルのデザインは、松崎さんの妻でアーティストのアデリン・ヨーさん(33)が担当。清らかな水が流れる様子を、指に絵の具を付けて描いた。
松崎さんは販売に先駆けて、現地の雑誌に「髙波」の酒造りの工程などの紹介記事を掲載してもらったり、9月にはレストラン関係者を招いて試飲会を開いたり。日本酒を飲み慣れた人にも好評だったという。
関税分の上乗せなどで、同国での販売価格は日本の2倍ほどと高価だが、富裕層が利用するレストランを中心に14店舗に卸すことが決まっている。人気の原酒生酒を空輸する計画もあり、永原社長は「心を込めて造った酒を味わってもらい、売り上げ増になればうれしい」と話している。
(小野正平)


投稿者: mgpress