棚田ものがたり第1話誕生

松本市四賀地区の保福寺町にある棚田で栽培する米を加工した地域ブランド商品「信州・松本棚田ものがたり」が誕生した。ものがたりの“第1話”として、石井味噌(みそ、埋橋1)が造る「棚田米味噌粒味噌仕立て」を11日に発売。700年前から続く棚田を守り、後世に残そうという活動から生まれた。
「棚田米味噌」は昨年収穫した米「あきたこまち」と、四賀地区で栽培した大豆が原料。大豆や米の粒が残り、こくや風味が楽しめるという。
保福寺町では2014年、農業生産法人「かまくらや」(島立)がかつて棚田だった遊休荒廃地を借り、ソバや大豆の栽培を始めたが、大型機械が入らないなどで採算が合わず断念した。
地域住民や他社の力を借りようと、18年に「四賀棚田再生プロジェクト」(現・四賀の棚田風景を守る会)を結成。米を買い取るサポーター企業として、石井味噌が結成当初から、みそ醸造販売の萬年屋(まんねんや、本店・城東2)が今年から加わった。
棚田は現在13枚。今後、50枚をめどに復旧する。サポーター企業を増やして酒米やもち米も栽培し、日本酒や菓子などの製造や、農作業が体験できるツアー旅行の開催なども視野に入れる。「多くの人や企業と米作りするのは楽しい。50枚の物語を紡ぐことができたら」と、かまくらやの田中浩二社長(56)。
棚田米味噌は300グラム640円、500グラム1080円。石井味噌、「信州SOBA農房かまくらや」(大手3)などで販売。かまくらや電話0263・87・7101
(八代けい子)


投稿者: mgpress