【ガンズリポート】見守る目 家族的な声援を 山雅の今季と今後(下)

2度目のJ2降格となった山雅だが、この痛みは予算規模が小さい地方クラブが通る道だ。札幌と湘南はJ2降格を4度も経験しているが、その悔しさを糧に4度のJ1昇格を果たした。
山雅にビッグクラブのような大型補強を声高に求めても、現実的には難しい。ならば「育成」と「再生」の両輪がかみ合う国内外の地方クラブと同じ道を行くことを促し、応援していくべきだろう。
「育成」に関してはここ数年、実績がある指導者を招へいするなど下部組織の充実に力を入れ、来季は北信越リーグに高校年代のU-18が初めて昇格し、中学年代のU-15が2年ぶり復帰するなど一定の成果が出つつある。レベルの高い競争の中で、見どころのある選手を一人でも多く育てたい。
その上で、足りないピースはクラブ規模に見合った中堅やベテランの「再生」に懸ける。やじやブーイングが飛び交う大都市圏のクラブとは異なる、松本ならではの家族的な声援を送ることで、まだまだ輝ける選手も少なくないはずだ。
将来的なJ1定着は不可能ではないが、時間を要する。「急がば回れ」のことわざもあるように、ファンやサポーターも急ぐことなく、厳しくも温かい目で山雅を見守ることが求められるだろう。(フリーライター多岐太宿)


投稿者: mgpress