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Universal Smile代表・宮瀬峰子さんに聞くーキャッシュレス決済のいろは

10月に消費税率の引き上げがあり、各家庭からもため息が聞こえてきました。それに伴いキャッシュレス決済のポイント還元が始まり、広告もよく見かけますが皆さんは利用していますか?登録が面倒、使い方が不安という人も多いと思います。キャッシュレス決済のいろはを、松本市内でママのためのマネー講座を開く宮瀬峰子さん(44、同市)に聞きました。

決済方法は主に3種類

-キャッシュレスの種類と仕組みは?
キャッシュレスは大きく分けて電子マネー、クレジットカード、QRなどを使ったコード決済の3つがあります。支払いが発生するタイミングは「前払い」(=プリペイド、電子マネー)、「即時払い」(=リアルタイムペイ、デビットカード)、「後払い」(=ポストペイ、クレジットカード)の3種類で、いずれも現金を使わずに支払いができます。
経済産業省が勧めている「キャッシュレス・ポイント還元事業」は、来年6月末まで、対象店舗(店頭ポスター、地図アプリやホームページで検索)で登録されたキャッシュレス決済で支払うと、最大で5%のポイント還元を受けられるというものです。消費税を上げた分、その中から消費者に還元するというイメージかもしれませんね。
-なぜ、国はキャッシュレス決済を推進しているの?
日本は資源が少なく、主となる産業も衰退傾向です。そのため国は地域の文化や自然、歴史などの資源を活用し、観光で地域経済を活性化する戦略を立てました。
来年は東京オリンピック・パラリンピック、2025年には大阪万博が予定され、訪日外国人旅行者はさらに増えると見込んでいます。その人たちに現金以外でお金を使ってもらうこと、国民にとっても決済の利便性が向上することなどからキャッシュレス化を推進しています。

自分や家族に合わせて

-最近広告で見聞きする「〇〇ペイ」。なぜ、キャッシュバックやポイント還元をしているのですか?
決済会社の陣取り合戦、いわゆるお客さんと加盟店の囲い込みを競っているからです。自社の加盟店を増やし、そこを利用する消費者も増やすのが目的。導入を検討する事業者に対して、「今なら決済手数料無料」といったキャンペーンを打ち出している会社もあるようです。
-いろいろな決済、会社があってどれを使えばいいのか分かりません
一番大事なのは、キャッシュレスの導入が推奨されている背景を知ること。ただ波に乗って利用するのと、日本を応援する気持ちで利用するのでは使い方が変わってくると思います。まずは自分の生活スタイルを見直してみましょう。住んでいる地域、職場、よく利用する店などでキャッシュレス決済ができるか、どの会社が対象か-など。
キャッシュレスは、▽現金を持ち歩かなくていい▽支払いに要する時間が早い▽ポイント還元が受けられる-といったメリットがある一方、▽加盟店でしか使えない▽セキュリティーが不安▽操作方法に戸惑う-などのデメリットもあります。いくら便利といわれても、自分に合わないと思えば利用を見合わせた方がいいでしょう。
離れた場所で暮らす子どもに、残高が一定額を下回ると自動チャージ(補てん)する設定をしたカードを持たせたら、多額の買い物をされたという例も聞きます。家族で経済の話をしたり、使い方のルールを決める機会をつくったりして上手にキャッシュレスを取り入れてください。

【プロフィル】宮瀬峰子 大手メーカーでのIT化推進や海外窓口業務を経て、2018年に「未来設計アドバイザー」として独立。豊かな人生を過ごすための学びや仲間づくり、経済セミナーなどを企画する「miraco(ミラコ)」を運営する合同会社UniversalSmile(松本市島立)の代表を務める。女の子(9歳)を育てながら、親子でお金について学ぶことの大切さを伝える親子未来塾も主宰する。
(本庄みどり)