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障害のある少女きっかけ 自毛エクステ普及へ

髪工房BAROLO 島田洋さん 山形村

自分の髪で自分用のヘアー・エクステンション(エクステ=付け毛)を―。山形村小坂の美容室「髪工房BAROLO(バローロ)」のオーナー島田洋さん(45)は、重度の障害がある少女のためにエクステを作ったのをきっかけに、「自毛エクステ」の普及を目指している。
少女は、松本市村井町西の古畑明日見さん(10)。13番目の染色体が3本ある「13トリソミー」という染色体異常の障害がある。
「いつどうなるか、分からない病気。本人の分身でもある髪をエクステにして残しておきたい」。そう考えた明日見さんの母なつみさん(53)は、明日見さんが利用している福祉サービスの看護師を通じて島田さんに製作を依頼。島田さんはそれまでエクステを作ったことはなかったが、客の髪を廃棄するたびに抵抗感を抱いていたこともあり快諾。2018年夏、約4カ月かけて2本のエクステを完成させた。
現在、県松本養護学校(松本市今井)に週1回通っている明日見さん。学校で行事があるときなどに、自毛のエクステを付けて出掛けている。なつみさんは「明日見が『エクステを付けたい』と自分で思えるくらい成長してくれたら」と期待している。
島田さんは、明日見さんのエクステを作ってから、「自分の髪を残したい」と思っている人は少なくないとの思いを強くした。新しい事業として展開できるのでは―と、髪の根元の束ね方を工夫するなど改良を重ね、特許も出願。「QOT(クォット)」というブランド名も付けた。
パンフレットやポスターを作り、ウェブサイトも開設して発信を強化。さまざまな事情で髪を失ったり切ったりしなければならない人などを念頭に、需要を掘り起こしていきたい考えだ。問い合わせは同店℡0263・97・2888
(浜秋彦)