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お年寄り憩いの場「シルバーカフェ」

心と体の健康づくり

お年寄りがふらっと立ち寄ることができる居場所があったら─。そうした思いを具現化した「シルバーカフェ」。現在は、沢村店(松本市沢村3)と安曇野店(安曇野市三郷明盛)がある。登録すれば誰でも利用でき、お茶を飲みながら話をするだけでなく、パソコン教室、英会話、足と靴の健康相談、ストレッチなど、さまざまな催しを楽しめる。店内は、活気にあふれ、笑顔がいっぱいだ。心と体の健康づくりに役立つ憩いの場を訪ねた。
2012年オープンの沢村店は、貞松妙子さん(69、松本市蟻ケ崎3)が切り盛りする。昨年は、1日平均14、15人、多い日は32人が訪れたこともある。
16日の企画は「キーボードで愛唱歌を歌おう」。13人が参加。伴奏は、利用者でもある隠岐美江子さん(安曇野市明科)だ。「翼をください」「故郷(ふるさと)」などを元気よく歌った。
太田咲子さん(81、松本市沢村2)は体操や歌のときなど、週2回ほど利用する。「長く利用しているので、気心が知れている人ばかり。おしゃべりをしたり、情報を集めたり、勉強したりもできる。気を使わず、ストレス発散になる。歌の日に来ると、初めての人も仲間になりやすいです」と笑顔。
安曇野市豊科から毎日通っている川上昭雄さん(83)は「いろいろな人の話が聞け、楽しい」と満足顔だ。
催しなどの内容は、利用者の要望を受けて企画。利用者が講師役を買って出ることがほとんどで、他にも、初めて来た人に、カフェの説明をするなど、「オールスタッフ態勢です」と貞松さん。
ここから生まれたバンド、JJB(ジャパン・じーちゃん・ばーちゃん)は、地域の公民館で演奏会を開くなど、カフェを飛び出した活動もしている。
貞松さんは「家にこもっていないで、ここで自分なりの役割、生きがいを見つけてもらえればうれしい」と期待する。
1日の利用料400円(冬季は暖房費100円必要)。午前10時~午後4時。土、日曜、祝日定休。電話0263・87・7816

安曇野店は、沢村店の活動に共感した清水百合子さん(安曇野市三郷明盛)が自宅を開放し、2017年にオープン。介護予防関係の仕事をしていた清水さんは、地域の人が行きたいときに行くことができ、会話をしたり、体を鍛えたりする場が必要と考えていたからだ。
「介護予防、健康づくり」が主要テーマ。午前中は、毎日ストレッチの時間。清水さんが、店のために取得した「健康運動実践指導者」の資格を生かした取り組みだ。骨盤底筋や腹筋など、体幹を鍛える。
岩月紀子さん(64、安曇野市三郷温)は「今まで疲れると、平らな場所でもつまずいたが、それがなくなった」。網島笑子さん(72、同市三郷明盛)は「尿漏れの悩みがなくなった。膝も痛かったが、今では正座ができるようになった」など、効果を実感する。
午後は、歌や健康マージャンの日もあれば、手芸やおやつ作りを楽しむ日もある。昼時には、清水さんの夫・博志さんの手打ちそば(要予約。500円)を味わえることも。
ここで友達になり、一緒にカラオケに出掛けたり、ボランティア活動を始めたりするなど、楽しみの幅を広げる人も多い。
清水さんは「利用者が、元気になってくれるのはうれしいですね」と笑顔を見せる。
1日の利用料300円(夏、冬季は冷暖房費100円必要)。午前10時~午後4時。水、日曜定休。電話0263・77・7007

【メモ】
【シルバーカフェ】地域活性化のための勉強会を開く松本政経塾が活動する中で、高齢者を支える拠点づくりの大切さを実感。同塾が県の「地域支え合い体制づくり事業」の補助金を利用し、塾長の北原修さん(51)の生家の1階で沢村店をオープンした。

(八代けい子)