2020.11.19 日本地域情報コンテンツ大賞・タブロイド部門で2年連続優秀賞

相澤東病院薬剤師・洞田和歌子さんに聞く ─ 自分に合ったサプリ選び

「野菜不足を補いたい」「なかなか疲れが抜けない」など、健康維持や滋養強壮のため、サプリメント(栄養補助食品)や栄養ドリンクに頼る人も多いのでは。自分に合ったものを選ぶための豆知識を相澤東病院(松本市本庄2)の薬剤師、洞田和歌子さん(39)に聞いた。

【サプリメント】
サプリメント(以下サプリ)とは、ビタミンやミネラル、アミノ酸など栄養を補助するものでいわゆる「食品」です。
日常的な食生活が欧米化し、栄養バランスが偏り、糖質、脂質、タンパク質は過剰、ビタミン、ミネラルは不足傾向です。サプリは低カロリーで必要な栄養素を手軽に補給できますが、注意が必要なこともあります。食生活を見直した上で、自分に不足している栄養素を補給しましょう。
サプリを利用する場合には体調を整えるために、不足しているビタミンやミネラルを補給し、その上で生活習慣病対策など、その時々の症状に合わせたものを取り入れるのがいいでしょう。
購入時にはラベルに書かれている成分、含有量、問い合わせ先などの確認を。一度に多く取ると体調不良を引き起こすこともあるので必ず量を守りましょう。
サプリは薬ではありません。健康維持には自分自身の努力が必要不可欠。サプリを取ったからといって食事や運動をおろそかにするのは本末転倒です。病気で医者にかかり薬を服用している人はむやみに取ると病気の治りが遅れたり悪化したりなど、悪影響を及ぼす可能性があるので医師に相談してください。

【栄養ドリンク】
種類が多く迷うことがありますので、まず栄養ドリンクに含まれる主な成分を知りましょう。ラベルを確認し、その上で今、自分に必要なドリンクは何か考えましょう。値段の高い、安いは、含まれる栄養素や成分の違いによるものが多いですが、高いものが良いわけでなく、自分に必要な栄養素を選ぶことが大切です。
ビタミンB1は、糖質からエネルギーをつくるのに不可欠な栄養素。カフェインは興奮、目を覚ます、血圧上昇などの、アルコールには興奮の作用があります。糖類はエネルギー源となり、アミノ酸はタンパク質の元になる栄養素です。
疲れを感じる理由にはエネルギー不足や肉体疲労などさまざまな理由があります。軽い疲労や抜けない疲れには、主にビタミンB群やタウリンが含まれるものもいいでしょう。栄養ドリンクは糖分とカフェインが含まれるものが多いので朝に飲むことをお薦めします。
風邪や体力消耗時にはビタミンB群やビタミンCの不足や免疫力低下が起こるので、これらのビタミンと生薬が含まれているものを選ぶこともお薦めです。
糖分が含まれているので血糖値が高い人は注意を。アルコールとカフェインが含まれる場合が多く、薬との飲み合わせに影響することがあるので、服用している場合は薬剤師に相談してください。

人気・定番は?― とをしや薬局松本庄内店

実際に地域の人はどんなサプリや栄養ドリンクを選んでいるのか─。とをしや薬局松本庄内店(出川)の人気商品を大槻和紀店長(40)に聞いた。
最も売れているのは「マルチビタミン」。効率的に栄養を補給できるのが特徴だ。この季節は年末年始の食べ過ぎによる口内炎対策として「ビタミンBミックス」もよく出る。「ビタミンC」や、味覚障害を気にする人などに人気の「亜鉛」もコンスタントに売れる(いずれも20日分で100~200円台)。
女性に人気なのがエクオール成分が入った「エクエル(120粒4320円)」と美肌のための「プラセンタピュア(30粒1029円)」。ダイエットや生活習慣病対策としては、糖分や脂肪の吸収を抑え、血糖値や中性脂肪の上昇を抑える「メタバリアEX(40粒918円)」、「賢者の食卓ダブルサポート(30包1760円)」が売れ筋だ。
栄養ドリンクでは「リポビタンD」(タウリン1000ミリグラム配合)と「アストカル」(同3000ミリグラム)の100円台の商品が定番。ゴオウ、チンキなどの生薬が入った「ハイクタンD(312円)」もリピーターが多い。ゼリー状の「即効元気」なども需要が伸びている。
(価格は売り出しなどで変動する)
(井出順子)