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Toshizoさん「近くて遠くて」出版

少女の心の成長描く

安曇野市穂高の作家、Toshizo(としぞう)さん(56)は、小説「近くて遠くて」を文芸社(東京都)から出版した。中学生の少女の心の成長と、それを支える人たちとの絆がテーマの物語。「中高生にも気軽に読んでほしい」と電子書籍でも販売している。
主人公は、首都圏からIターンして信州で暮らす共働きの瀬賀田家の長女で、利発で気が強い美由香。双子の弟で外見も資質も真逆ののんびり屋の慎吾を母親のように心配するしっかり者の半面、弟との違いに悩みを抱える。
舞台となる美しい自然に囲まれた安曇野で、温かい近所の大人たちや、父のドメスティックバイオレンス(DV)から逃れて住む母子家庭の級友が育てる子猫などに心を癒やされ、美由香は次第に自分の本心に気付き、やがて巣立ちの時を迎える─というストーリー。
Toshizoさんは北海道出身。大学院で環境工学を専攻し、東京の製薬会社で研究員を務めた。早期退職して2001年に安曇野に移住し、個別学習教室を経営。7年前から執筆活動に専念し、作品は、絵本「夢の続きを」「祈りの言葉はまぼうふう」、時代小説「月下の桜」など。
「学習教室で子どもたちと『あばれよう会』という催しを開いて楽しむなどする中で、切実な事情や本音に触れたことが小説のモチーフになった。『自分を愛して生きるんだよ』という思いが伝わればうれしい」と話す。
四六判、207ページ。1320円。電子書籍は924円で、楽天ブックスで扱っている。Toshizoさん電話0263・82・0080
(谷田敦子)