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信州大「あしたシナリオ創造ゼミ」

若手社員の本音は?
職場の悩みや課題解決に向け議論

「経営者がワンマンで、異なる意見を聞いてくれない」「組織改革のために、どうやったら皆の意識を改善できるか」。地元中小企業の若手社員らによる職場での悩みや課題の解決に向けた本音の議論が、数時間にわたって侃々諤々(かんかんがくがく)交わされている。
信州大(松本市)が昨年10月から今年3月まで全7回の日程で開いている「あしたシナリオ創造ゼミ」。専門性を持ち首都圏の企業で活躍してきた経験がある人材を交え、若手社員らが職種や企業の垣根を越えて学びを深め、可能性を広げる試みだ。
若手社員らは、松本市在住を中心とした20~30代の15人。毎回、少人数のグループに分かれてワークを行う。自分の得意分野や関心の方向など自己理解を深めた上で、リーダーシップの発揮の仕方、協力しあって組織力を強化していくチームビルディング、問題解決のための手法などを対話を重ねながら身に付けていく。
転職組で、現在は部品加工メーカーで設計を担当する成田学人さん(30、塩尻市)。ここでの学びを通じ「組織の大小に関わらず、(どの会社でも)同じような問題があると分かった」と話す。その経験を踏まえ、自分の思いを会社で提案したところ周囲からも賛同する声が出て、課題の解決に向け最初の一歩を踏み出せたという。
公務員の阪本孝司さん(38、松本市)は「内部の研修と違い、刺激がある。思いを分かち合える『同期』づくりができて良かった」と話す。
ゼミの最終回は来月14日。半年間の学びを踏まえ、未来に向けた実現のシナリオを、それぞれが「あしたシナリオ」として発表する。
(佐竹伸子)