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食堂「みよし」のソースカツ丼約20年ぶりに復活

「おうちごはんホッと」が味を継承

甘めで酸味とのバランスが絶妙なオリジナルソース、柔らかなヒレ肉…。今はなき食堂「みよし」(大町市大町)の人気メニューだったソースカツ丼の味が、約20年ぶりに復活した。懐かしさも手伝って、当時の味を知るファンらが、店内メニューと弁当を求めている。
みよしは、合木正さん(故人)が戦後に開き、2001年まで約半世紀にわたり営業を続けたが、一代限りで店を閉じた。
当時の味付けを知る三男の章さん(70、同)によると、正さんは戦前に東京で働いていたころに食べ歩いた味の記憶を頼りにカツレツ定食などを作り、昭和50年代ごろからヒレ肉のソースカツ丼を提供し始めた。ソースカツ丼は手作りシューマイと並び看板メニューで、出前や弁当にも対応。市外のファンも多かったという。
常々、復活を望む声が寄せられ、味を継承してくれる店があればと考えていた章さん。今夏に北アルプス国際芸術祭を控え、まちのにぎわいにもつながる新メニューを考えていた食堂・配食サービス事業所「おうちごはんホッと」(同)の関係者と章さんが知り合いだった縁で、同店がみよしの味を受け継ぐことに。章さんが調理スタッフにレシピを直伝した。

「ソースの匂いをかいだ瞬間に『みよしだ』と感動。冷めてもおいしい」。市職員の丸山令江子さん(63)は久しぶりに弁当で味わい、感無量の様子。みよしはかつて移転前の市役所近くにあり、親しんだ味だ。一方、初めて口にした同僚の勝野直美さん(45)は「復活の報に沸いた人の気持ちが分かります」。
「父の味が再現されうれしい。大町の懐かしい味が、まちおこしにつながればいい」と章さん。
午前11時半~午後2時。店内935円、弁当(要予約)918円。市内は5個以上で配達。同店℡0261・23・5959
(青木尚美)