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新型コロナウイルス 聴覚障害者へファクス相談

新型コロナウイルスに関する相談窓口について、県は県聴覚障害者協会からの要望を受け、現在は時間限定となっているファクスによる対応を、電話相談と同様、近く24時間態勢にしたい考えだ。
現在、県の有症者相談窓口(保健所)や一般相談窓口(県保健・疾病対策課)の電話相談は24時間対応になっている。外国人向けには「NAGANO多言語コールセンター」が、24時間態勢で17言語で通訳に対応している。
一方、聴覚や言語に障害があり、電話以外の方法で相談したい人に向けたファクス相談(026・235・7170)は、4日時点で平日の午前8時半~午後5時15分(県保健・疾病対策課)に限定されている。
報道で、ファクス番号や対応する時間帯など聴覚障害者向け情報が省略されているケースも。松本市聴覚障害者協会の小岩井悠事務局長(24)は「テレビ放送の会見場面に手話通訳がないなど、内容が分からないときがある」。県聴覚障がい者情報センターの上嶋太所長(53)は「会見が緊急で手話通訳の手配が間に合わないなどの事情もある」と説明。同センターのホームページに県のプレスリリースを貼り付けるなどして、情報発信に努めているとする。
同協会の松原武会長(64)によると、聴覚障害者が新型コロナウイルスに感染した場合に、対応する相談窓口や医療機関などへの手話通訳の同行といった態勢づくりはまだできていないという。
聴覚障害者と市民らの交流を目的に同協会が開き、今年も7日に予定した「耳の日記念文化祭」も新型肺炎問題で中止に。「生活や命に関わる情報が不足しているのが、一番不安。マスクを着けている人が増え、聴覚障害者は口の動きや表情も分からない。せめて筆談に応じてほしい」。小岩井事務局長はそう話し、聴覚など障害者への対応も、地域社会全体で考えてほしいと訴えている。

ファクスによる相談を24時間態勢にした場合は番号が変わる可能性があり、県は詳細を県のホームページに掲載するとしている。
(上條香代)