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拡幅工事に伴い清水小の記念樹伐採 当時の卒業生ら協力

松本市の清水小学校の校門脇で57年間、児童の登下校を見守ってきたシンボルツリーが13日、県道の拡幅工事に伴い伐採された。1963(昭和38)年3月、当時の6年生が卒業記念に植えたメタセコイア。惜しむ卒業生らは切り倒された木で子ども用の机やいすを作り、同校の創立70周年の来年度に、記念品として贈る計画だ。

70周年に向け木を使った記念品製作へ

伐採されたメタセコイアは高さ13メートル余、根回り80センチ超。ヒノキ科の落葉樹で秋は紅葉が美しかったといい、「卒業後も毎日眺めながら、隣の清水中学校に通ったもんだ」と近所に住む63年卒業生の柳澤清さん(69)。
伐採は、拡幅工事に伴い、校庭北側の敷地が南へ5メートルほど縮小することになったため。サクラやマツなどほかの木は敷地内に移植したが、メタセコイアは根が深く張り、移せなかった。
同校のコミュニティ・スクール運営委員で、63年卒業生の青木孝三郎さん(69)が「移植が無理なら、伐採した木で子どもたちが使える物を作り、学校に残したい」と提案。青木さんの友人で木工作家の星野秀太郎さん(64、安曇野市穂高)に依頼し、スツールなどを作ることにした。
13日は、集まった同窓生らがメタセコイアを酒と塩で清めた後、業者が大型クレーンで木をつり上げチェーンソーで伐採した。作業を見守った星野さんは「市場にあまり出回らない木だが、いい木目をしている。卒業生の思いを形に変えたい」。
小松直彦教頭は「母校をこれほど思ってくれる先輩が地域にいることを、春休み明けに子どもたちに伝えたい」。メタセコイアは板に加工し、半年あまり乾燥させてから、製作にかかるという 。
(高山佳晃)