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「達成感でいっぱい」南浅間のラーメン店「みそ膳」閉店

松本市南浅間のラーメン店「みそ膳南浅間店」が31日、閉店する。百瀬孝さん(72)、静子さん(71)夫妻が現在の場所で25年、移転前を含めるとおよそ50年、二人三脚で営んだ。高齢化と後継者がいないのが理由。「これからは孫の世話に励みます」と笑顔でのれんを下ろす。
都内で2年間修業した孝さんが1972年、25歳のときに塩尻市広丘野村の国道19号沿いに「どさん子塩尻19号店」をオープン。翌年、静子さんと結婚した。「当時はトラックの運転手やスキー客などで、とにかく忙しかった。夢中でやっていた」と孝さん。
95年、借地契約が更新できず、現在地に移転。南浅間一帯が“ラーメン激戦区”になりつつあった2004年、主力のみそ味を打ち出す現店名に変えた。
修業前に乳業メーカーに勤めた孝さんは衛生管理に厳しく、午後9時の閉店後は翌午前4時まで厨房(ちゅうぼう)などを清掃するのが日課。ガス台や壁のステンレスなどは常にピカピカで「それだけは頭が下がる」と静子さん。
店を開いてから今まで、夫婦そろって病気などで休んだことが「一度もない」のも自慢だったが、昨年7月に初めての内孫が生まれたのを機に、店舗を取り壊して2世帯住宅に建て替えると決めた。
孝さんは「お客さんに本当によくしてもらった。『なせば成る』という言葉を信じてやってきて、今は達成感でいっぱい」としみじみ。静子さんは「仕事一筋で、子どもにはかわいそうなことをしたが、よく育ってくれた」と感謝する。
最終日まで無休で営業する。午前11時~午後2時、6~9時。同店電話℡0263・46・7874 。
(浜秋彦)