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楽しみ集う一軒家 雀庵いわっと 筑北村東条・召田三枝子さん

筑北村東条の岩戸集落に七色の風車が目印の一軒家がある。折々に人が集まる「雀庵(じゃくあん)いわっと」。満月の日に開く「満月食堂」と、出張のタイ古式マッサージがある日以外は、講座を開いたり地域の人が自由に使える「開放日」にしたり。そんな不思議な空間を訪ねた。
「いわっと」を運営しているのは召田三枝子さん(71)。介護の仕事をしてきたが、70歳で定年になり、「今度は、いろいろな事に縛られないでやりたい事をしたい」と、長い間空き家になっていた隣家を借りて始めた。
講座は、趣味や終活についての講演会などを開催。毎月の予定は手書きのチラシとSNS(会員制交流サイト)で発信している。
14日に開いた筆文字をきれいに書くこつを学ぶ「伝筆講座」。安曇野市から招いた講師の幅幹枝さんから「筆を立てて書いてみて」などと助言を受け、2人の女性が筆ペンを使って味わいのある文字に挑戦した。「思うように書けない」「うまくいかないね」。会話も楽しみながら一日を過ごした。「珍しい講座があると聞いて来てみた。発信してくれる人がいないと知らないまま終わってしまうのでありがたい」と、久保田豊子さん(62)。
昼に開く満月食堂には、毎月7、8人が集う。会費は500円。メニューは召田さんが考えるが、早い時間から来て一緒に手伝ってくれる人もいる。秋にはサンマを焼いたり、8月1日には「いしのとう」と呼ばれる地区の伝統行事に合わせておやきを作ったり。季節に合わせ、伝統の継承や料理作りをする。
コーヒーが飲めると聞いて足を運ぶ人も。地元にない喫茶店のような場所にするのもありかな―とも感じている。「今元気な人がそのまま元気でいられるように、楽しいことを考えていきたい」。6月で開設1周年。召田さんは、これまでに見えてきたいろいろな需要や課題に応えていきたいと考えている 。
(田原利加子)