持ち帰ろう松本の「うまい飯」

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている松本市内の飲食店関係者らが、料理のテークアウト(持ち帰り)サービスの周知を図り、利用増につなげようと、サイトを設けたり、SNS(会員制交流サイト)に投稿してもらったりといった工夫を重ねている。

松本市街地でチケットを手に食べ歩きや飲み歩きを楽しむ催しを開いているまつもと城町バル実行委員会は、テークアウト用のメニューなどを紹介するサイト「城町バルTOGO」を開設した。9日時点で33店舗の情報を掲載している。
飲食店の置かれている状況を踏まえ、「自分たちでできることはないか」と模索。テークアウトを始める店が増えていることから「情報をまとめたら見やすいのではないか」と設けた。サイトには対象店の住所や営業時間などの基本情報、メニュー、注文の仕方などを掲載。今後、テークアウト、デリバリーとカテゴリーを分ける予定だ。
「掲載も無料なのでありがたい」と、対象店の「セロニカ地中海料理&ワイン」(中央1)のマダム、中嶋美奈子さん(65)。同じく「くりや」(中央2)のオーナー、砂子慎哉さん(44)は「テークアウトを最近始めたので、周知が一番の課題だった。助かる」。同市蟻ケ崎の犬飼健さん(50)は「サイトで注文した料理を食べながら庭の桜の下で花見をした。みんなで支え合っていけたらいい」と話していた。

実行委員長の関郁美さん(54)は「プロの作ったおいしい料理を持ち帰り、食べてほしい。活用して、飲食店を応援してほしい」と話している。
このほか、飲食店の若手オーナーや経営者ら5人が、料理の写真に「#(ハッシュタグ)松本エール飯」を付け、SNSに投稿するプロジェクトを始めた。青森県内で先行して広まっている「#弘前エール飯」からノウハウを学んだ。コンセプトは「美味(うま)いはコロナに負けない。持ち帰ろう、松本の美味い飯。」。
テークアウトした料理を撮影し、「#松本エール飯」を付けてインスタグラムやフェイスブックなどのSNSに投稿してもらう。店側はハッシュタグを活用して、店や料理のPRにつなげる。
プロジェクト代表で「海鮮酒場十笑(とうわ)」オーナーの花岡智さん(38)は「口コミ効果もあるので、コメントも付けてほしい」と呼び掛けている。