スイカ畑で家業楽しくお手伝い 太田さん家族

畑に子どもたちの元気な姿があった。新型コロナウイルス感染予防対策で臨時休校が続く中、家業を手伝う農家の子。風通しの良い屋外で感染のリスクも抑えられ、体を動かすことで気分転換にも。手伝いを通じて「気付き」も生まれているようだ。

臨時休校中の気分転換にも

暖かな陽気になった15日の昼下がり。松本市波田のスイカ畑に、3きょうだいが姿を見せた。地下足袋を履き、小さな手で苗を植えていたのは次女の太田結花さん(8、波田小3年)。時折、土いじりに熱中してしまうのもご愛嬌(あいきょう)だ。父の誠之さん(43)、母の美樹さん(41)が、その様子に目を細める。
外で体を動かすのが好きという長男の朔八(さくや)さん(14、波田中3年)は「できる仕事が増え、褒められることもうれしい」。慣れた手つきで定植作業に集中していた。
「土で汚れるのは全然気にならないけれど、日焼けには気を付けてます」と話すのは長女の菜々子さん(16、塩尻志学館高2年)。植える場所の近くに苗を手際良く配った。「外の空気を吸ってリフレッシュでき、休校中でも規則正しい生活ができます」
専業農家に生まれた3人は畑を遊び場に育ち、日ごろから作業を手伝う。休校中は時間もたっぷり。半日ずつ自宅学習と農作業をして過ごす。農繁期に入り人手が必要な時季に現れた予想外の助っ人に、誠之さんは「段取りが分かっているし、助かっています」。
両親と一緒の作業で気付いたことも。「人手の要る作業を主に2人でこなしていたとは」「同じ仕事でもスピードが違う。さすが」。菜々子さん、朔八さんの言葉に尊敬や感謝の念がにじんだ。「友達に会えなくてさみしい」と話す結花さんだが、家族みんなでする農作業も「楽しい」。
美樹さんは「この経験が社会に出た時に何かの力になればうれしい」と話している。