孫、子どもへの思い─「世代間ギャップ」探る 親と祖父母でどう違う?

子どもや孫を大切に思う気持ちは同じなのに、親と祖父母の間で生じてしまいがちな「世代間ギャップ」。面と向かっては言えないけれど日ごろ思っていることを両世代の女性に聞きました。

「祖母」の声

◆子育て世代によかれと思ってしたけど受け入れられなかったこと

「小学生の孫の友達が遊びに来ると聞き、腕によりをかけて煮物、薄焼き、みそをぬった焼きおにぎりなど昔の手料理を準備したが、孫以外は誰も食べてくれなかった」(H・Tさん、81、松本市)
「孫が音楽会に着るのにかわいいと思って服を買って贈ったが、『好みが違う』と着せてもらえなかった」(T・Yさん、77、松本市)
「おしゃれな食器セットを頂いた。もったいなくて使えなかったので、子ども家族にあげたらバザーに出された」(K・Oさん、74、松本市)
「仕事と子育てで忙しいと思い、洗濯物を取りこんで畳んで置いておいたら『触らないで』と言われた」(Y・Sさん、72、朝日村)

◆子育て世代を見て感心するところ

「子どもの可能性をみいだそうと曜日ごとに学習塾やスポーツ教室に通わせ、仕事の後に送り迎えを続けている」(E・Oさん、73、松本市)
「塾の送迎、家族で旅行を楽しむなど休む暇なく活動している」(Y・Sさん)
「家事も育児も夫婦で協力するのが当たり前になっている」(T・Yさん)

◆自分の子育て時代と比べてギャップを感じるところ

「子どもの居場所が変わった。昔は自転車に乗ったり公園で遊び回ったりしていたが、今は友達の家に行ってゲームで遊び、夕方になると親が迎えに来る」(E・Oさん)
「昔は実家へ行くのに気兼ねをしたが、今は子どもと孫の親子で食べたい物をリクエストして、来たいときに来る」(K・Oさん)
「大きな買い物をするときは1日かけて店を巡り品物を選んだこともあったが、子どもたちはインターネットやスマートフォンを使いこなして簡単に手に入れている」(H・Tさん)

「ママ」の声

◆祖父母世代の発言や行動で驚いたこと

「学校に行けない子に対して『甘えている、やる気がない、ただの怠け病』などと言う」(つくねさん、44、松本市、19歳、9歳、3歳)
「桃の節句のお祝いの時、叔母が1歳半の子どもに生ものを食べさせて焦った。腰の曲がった曽祖母が『ひ孫のおんぶは危ないから駄目』と言われていたのにした。母乳しか飲まない2カ月の赤ちゃんに、曽祖母が卵黄をあげた」(白うさぎさん、45、木曽郡、15歳、13歳、10歳)
「男性が子育てにあまり関わらなかった時代だったためか、3歳までは母親が育てるべきだとか、保育園に預けるなんてかわいそうなどと言う」(Y・Kさん、48、安曇野市、9歳)
「長期休みに帰省するのが当たり前のように思われている。無言のプレッシャーを感じる」(S・Oさん、46、松本市、子ども14歳、8歳)

◆祖父母世代を見て感心すること

「孫を叱るより誉めて伸ばしてくれる。自分はできないのでありがたい」(H・Nさん、33、松本市、7歳、2歳)
「仕事と家事の両立に加えて、しゅうととのやりとりもこなしながら子育てしてきたこと」(つくねさん)
「“ずく”がある。休憩することなくずっと動き続けていて、働き者だなぁと感心する。漬物を漬ける量も半端ない」(まめロングさん、40、木曽郡、6歳)
「孫のことを最優先に考えて、自分の行動を決めている」(S・Oさん)
「怒らず見守ってくれていることが多かった。忍耐強さ」(カルー☆さん、43、松本市、8歳、5歳)
「ゲームがなく与えられたおもちゃで学ぶことが多い時代で育ったからか、今より勉強嫌いの子が少なかったように思う」(ちびみるくさん、安曇野市、15歳、13歳、10歳)

◆子育てに関してギャップを感じるところ

「ご飯は手作りが一番というのは見習いたいが、仕事をしながらは難しい。家の中が常に美しいのが当たり前というのもまねできない。子育てに限らず家庭最優先という考え方」(S・Oさん)
「お菓子のあげ方、食べ物の添加物の考え方。自分は意識しているのでギャップを感じる」(H・Nさん)
「小さい時期はあっという間だからいっぱい抱っこして愛情を注ごうとしたが、抱き癖がつくと言われた」(つくねさん)
「孫に対して甘い。おやつを与え過ぎ、孫が気に入ったからと同じおもちゃを幾つも買ってくる。何をするにも危ないと手を出すが、私は少し見守りたいと思っている」(まめロングさん)
「近所に子どもが少ないからか、子どもが走ったりボール遊びをしたりしていると『危ない』と度々苦情を言われる。自分の子ども時代を思い出してもう少し大目に見てほしい」(Y・Kさん)