「御朱印さんぽ」で神社巡り 大北の15社

写真を撮ってまとめて御朱印

大北地域にある15の神社を巡り、それぞれの境内で撮影した写真を見せれば、八王子神社(大町市常盤)の授与所でほとんどの御朱印を押せます-。
そんな「御朱印さんぽ」を考えたのは、同神社宮司の平林秀文さん(54)。神職を務める大町市、白馬村、松川村、池田町にある15神社のうち、御朱印がなかった10神社については新たに作り、現地で押せる松川村の鈿女(うずめ)神社を除く14神社の御朱印を八王子神社にそろえた。
授与所が開くのは、毎月1日午前9時~正午で、1カ月に3時間のみ。それまでに他の神社を巡れば、そこですべての御朱印をそろえられる。
平林さんは「御朱印さんぽで地域に根付く小さなお社(やしろ)を巡り、新たな発見をしてもらえれば」と期待を寄せる。

新築した授与所雷鳥おみくじも

御朱印は各神社300円。新しく作った御朱印は八王子神社宮司の平林秀文さんがデザインした。その一つ、松林に囲まれた泉神社の御朱印は「松葉井筒紋」など古い御朱印や家紋などを参考に考えた。八王子神社を除く14神社のうち、松川村の鈿女神社は近くのガソリンスタンドで御朱印に対応している。
授与所は、八王子神社東側にある平林さん宅の土蔵を改築して設置。御朱印に参拝した年月日などを筆で書き入れるなどする間、のんびり過ごしてほしいと、庭を眺められる広い窓を作り、手水場も設けた。
「神様がいる高山にしか生息しない雷鳥は神様の使い」との言い伝えがある雷鳥をかたどったおみくじも。紙(100円)と張り子(500円)がある。凶や大凶が出た人は、申し出ると厄よけの札を贈っている。

パンフレットでより詳しく解説

「御朱印さんぽ」を楽しむのに役立つのが「北の安曇野小さな神社巡り『御朱印さんぽ』」と題したパンフレット。15神社それぞれに祭られている神様の名前や御朱印を紹介しているほか、創建された時代などの情報も載せている。
4月1日、授与所を訪れた大町市社の野間純子さん(63)と幸太さん(35)の親子は、それぞれ3社分の御朱印を受けた。2人とも数年前から御朱印集めの魅力にはまり、近場は一緒に参拝することもあるという。
「近くを通っていてもきちんとお参りしたことのない神社や、初めて知る神社もあり、地元を見つめ直すいい機会。(地域外からも)関心が集まるのでは」と純子さん。幸太さんは「御朱印は、神社ごとに個性があり興味深い」と話し、取り組みを歓迎していた。
平林さんは「小さな神社に足を運ぶ人が少なくなっているが、神社は地域の人のよりどころの役割があった。これからも、安曇野をイメージした独自の御朱印帳を作るなど、楽しみながら神社に足を運んでもらえるようにしたい」と話している。
授与所(平林さん)℡0261・22・1762