「トロバス」最後の1台 保存資金CFが500万円突破

画・鉄拳

2018年に運行を終えた立山黒部アルペンルートの関電トンネルトロリーバスで唯一残る車両の取得、保存資金の調達を目的に、大町市が募っているクラウドファンディング(CF)の総額が、目標額を大きく上回る500万円を突破した。解体目前だった車両の延命の要望などを含め、多くのファンらが関わっており、54年間にわたり愛されてきた証しだ。
トロリーバスは、ダム完成翌年の1964(昭和39)年から扇沢駅―黒部ダム駅間を運行。「トロバス」の愛称で親しまれた。運行終了前から、市は歴史文化遺産や観光資源として保存を検討したが、費用や設置場所などの面で断念した。
しかし昨年6月、15台あったトロバスの最後の1台が富山県高岡市の解体業者のもとに残っていることが判明。ファンが解体延期を業者に要望し、業者も解体せずにいた。このため大町市は、再度保存を検討。CFで資金を募ることにした。
募集は3月10日から始め、購入費や輸送費など当初設定した目標額の180万円は3日目に、補修などの費用を加えた次の目標の300万円も6日目に達成。4月23日午前9時現在、延べ400人が529万5000円を寄付している。
市は募集期限の30日を前に、末永い保存や維持に向けて関わる人をさらに増やしたいと、延べ500人からの支援を目標に設定。CFサイト「READYFOR」のプロジェクトページに、共に信濃大町観光大使でお笑いタレントの鉄拳さん(同市出身)、女優の村井美樹さんによる応援のイラストとメッセージなどを掲載した。
市観光課の宮坂充明課長補佐は「多くの支援をいただき、ここからがスタート。1人でも多くのファンを得てよりよい保存と活用を進めたい」と話す。同課 ℡0261・23・4081