COUCH POTATO HOSTEL 古民家を改修 居心地の良い宿に

松本市大手4にある小さな間口の古民家。その軒先に今月、「COUCH POTATO HOSTEL」と書かれた看板が立て掛けられた。オーナーは、世界80カ国を旅し、各地のゲストハウスに泊まった目次尊さん(36)。今度は松本を訪れる世界の若者たちをもてなす。

ドイツの友人駆け付け

ソファに横たわってゆったりと過ごす「カウチポテト」から名付けたゲストハウス。明治期の建築とされ、日本料理店だった建物を改修した。個室と相部屋で計6室。大きな梁(はり)が目立つ吹き抜けの1階共同スペースには掘りごたつを設けた。「日本らしさを生かす工夫をしました」と目次さん。
強力な助っ人となったのが、友人でドイツ人のウォルター・マーヴィンさん(26)。目次さんが以前、働いていた松本市内のゲストハウスの仲間だ。目次さんが古民家を改修してゲストハウスを始めると知り、通っていたドイツの大学を辞め、松本に駆け付けた。
「ある日、『こんにちは』という声がして玄関に出たら、マーヴィンが立ってた。サプライズに驚きました」と目次さん。以来約3カ月、建物に寝泊まりしながら改修作業を手伝ったという。マーヴィンさんは「新しいことにチャレンジしたかった」と言い、「寒かったし、作業も大変だったけど、友だちと一緒で楽しかった」。
完成したらすぐ帰国する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で約1カ月、足止めされた。カウチポテトホステルに滞在し、日本語の勉強や東京にいる彼女とビデオ会話をしながら「複雑な気持ち」で日々を過ごした。
島根県出身の目次さん。泊まったホステルでの多国籍な出会いに魅了され、外国人観光客も多く自然豊かな松本を自身のゲストハウスの地に選んだ。かつてメキシコで経験した居心地の良いホステルのように、つい長居したくなるような宿を目指す。