知ってる? MGトリビア

信濃毎日新聞松本本社「信毎メディアガーデン」。1~3階は多目的スペースや飲食、物販など9社のテナントが入る複合施設として、徐々に松本平の人たちにも浸透してきました。一方で、建物や敷地にはあまり知られていない「施設トリビア」も盛りだくさん。その中から一部をご紹介します。
現在、新型コロナウイルス感染症対策のため休業中のテナントも多く、催しも休止中ですが、1階は通常通り利用できます。

1階家具
つなぐと円形に/新聞差す溝

信毎メディアガーデンの建設を前に2015年、建物の機能や街づくりを市民参加で考える「信毎松本本社まちなかプロジェクト」を行いました。その中で、市民約100人に「あったらいい施設・機能」を聞いたところ、圧倒的に多かったのが「情報収集、提供の場」「人々が集まる場」でした。その他の要望もほとんどが反映されています。
「情報収集・提供」「人が集まる」ための仕掛けの一つが1階の家具。美しい曲線が特徴の什器類の素材は県産カラマツ。一体型になっているベンチと本棚をはじめ、新聞閲覧台とチラシ置きの一体型、受け付け台付きなど6種類計8基あります。可動式でさまざまな用途に対応できる機能性とデザインを追求しており、家具デザイナーの藤森泰司さんが考案しました。すべてをつなげて円形にすることもできます。
コーヒーを飲みながらゆったりと新聞を読める空間に─と、丸山珈琲松本コーヒースタンドの横に設置したテーブルも特注品です。机上を邪魔せず、信毎とMGプレスを置くために試行錯誤した結果、テーブルの両脇に溝を開けて新聞を差し込むスタイルに。そのまま落ちてしまわないよう受け皿もあります。コーヒースタンドは午前8時から営業しており、通勤前に利用できます。

新聞を読む道祖神
2人仲良く鬼門を守る

敷地北側の水辺の一角。奥まったところにあるので気付きにくいですが、男女が新聞を開いて仲良く読んでいる道祖神があります。
「新聞や活字文化を継承していきたい」と、信濃毎日新聞松本専売所(大手4)が寄贈しました。高さ約70センチ、幅約50センチ、奥行き約30センチ。同社の社員がデザインし、市内の石材業者が自然石を手彫りしました。
設置場所は、建物から見ると鬼が出入りするといわれる「鬼門」に当たる北東。「鬼門を守る神様」の願いも込め、魂を吹き込む神事も行われました。目立たない場所で、テナントや訪れる人を含め信毎メディアガーデンを見守ってくれています。「散策ついでに発見して、ほっこりしてもらえれば」と、同専売所の西堀恒司社長。
「新聞を読む道祖神」は信毎メディアガーデンのほか、同専売所の山形営業所と島立営業所にもあります。

敷地内の2つの井戸
地下水を冷暖房に利用

建物がある場所は地下水が豊富な場所。その特性を生かし、省エネで環境に配慮した建物になっています。敷地内には2つの井戸があり、湧き水の一部を建物の冷暖房などに活用しています。
スクエア(屋外広場)の一角にある「御使者宿(おししゃやど)の泉」はその一つです。地下10メートルからくみ上げています。
「御使者宿の泉」は江戸時代、この付近が幕府や他の藩からの使者の宿泊地だったことにちなみます。井戸の形は、信毎メディアガーデンを設計した世界的建築家、伊東豊雄さんのスケッチが元になっています。もう一つの井戸は建物の東側にあり、地下80メートルからくみ上げています。