松本の大工・木工作家小口さん 穂高の工房にギャラリー

TOMI DESIGN CRAFT
遊び心と技 多彩に300点

松本市蟻ケ崎の大工で木工作家の小口富雄さん(71)は、安曇野市穂高柏原の工房の中に、16平方メートルのギャラリー「TOMI DESIGN CRAFT(富デザインクラフト)」を造り、自作の展示販売を始めた。一輪挿しやあんどん、文箱、オブジェなど多彩な約300点が並ぶ。
富雄さんは毎年、県工芸美術展や、安曇野高※橋節郎美術館が開く「そば猪口(ちょこ)アート公募展」に作品を出展しているが、これまでは特定の公開場所がなかったため、工房の一角で時折展示会をする程度だった。「新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で大工仕事が暇になったため、工房内をきれいにし、ギャラリーを造った」と苦笑する。
トチの木材に面白い木目を見つけた時は、平らに削り出す際、電動工具を反対回しにして木目を壊さないようにし、文箱などに。木の蝶番(ちょうつがい)を付けた箱は、その部分の色が違うため、デザイン的なポイントとなった。ヒノキを極限まで薄く削って作ったぐい飲みは、自身お気に入りの一品だ。
公募展に出した「そば猪口」は、8年連続で入選。「いろいろ作ったが、7角形が一番手になじむようだ」と経験を話す。
「遊び心と技を見てほしい」と、価格はお客と相談して決めるが、参考として1500円のペーパーナイフ、2000円の指輪などから35万円のつぼまで幅広い。
午前8時~午後5時に公開中だが、大工仕事が始まり不在の場合もあり、電話予約が必要。場所の検索は「穂高柏原1125」で。