市立自然博物館が 「カカトアルキ展」新目の貴重な昆虫

塩尻市立自然博物館(塩尻町)は、ミニ企画展「カカトアルキ展」を開催している。2002年に昆虫としては88年ぶりに新しい目(もく)に分類され、世界的な話題となった「カカトアルキ目」の発見の経緯や生態などを説明するパネルと標本4点を展示。6月からは、信州大自然科学館(松本市)が所蔵する琥珀(こはく)に入ったカカトアルキの化石を一般に初公開する。
一般の昆虫は足先の爪を地面に付けて歩くが、カカトアルキは餌を捕る脚を傷つけないよう、6本全部のつま先を持ち上げ「かかと」だけでユーモラスに歩くことからこの和名が付いた。
正式な学名は、カマキリとナナフシのラテン語名をつなげた「マントファスマ」。ドイツの大学院生が、約4500万年前の琥珀に入っていた昆虫化石を見つけたことをきっかけに新目発見につながり、その後、南アフリカで生きた個体も発見されている。
同館の三溝隆館長(64)は「21世紀になっても新発見があることが興味深く、その経緯も面白い。『かかと』を巧みに使って過酷な環境を今日まで生き抜いてきた『カカトアルキ』の貴重な資料です。ぜひ見てください」。
同館入り口には、同館協力会会員で木板を使った創作活動をする浜田宗治さん(北小野)が製作した新型コロナウイルス感染症の終息を願う「妖怪アマビエ」の木彫り作品も展示する。
7月5日まで。午前9時半~午後4時半。入館料大人300円、中学生以下無料。月曜と祝日の翌日は休館。電話0263・53・6342