TSUTAYA北松本店・宮川店長に聞く-シニアにお薦めの映画

新型コロナウイルスの感染が怖い-。緊急事態宣言は解除されたが、外出に抵抗を感じる高齢者は多い。たっぷりある「おうち時間」は、映画やドラマの世界に浸って一瞬でもコロナ禍を忘れてみるのはいかが?TSUTAYA北松本店(松本市渚1)の宮川智明店長(41)にシニアにお薦めの作品を紹介してもらった他、「自宅シアター」で鑑賞に夢中になっている2人に楽しみ方などを聞いた。

「おうち時間」に名作を

まず薦めてくれたのは、薬師丸ひろ子さん主演の「セーラー服と機関銃」(1981年公開)。
父を亡くした薬師丸さん演じる女子高生が、弱小暴力団、目高組の組長になる。薬師丸さんの人気を決定付けた作品といい、「か・い・か・ん」という名ぜりふを生んだ。
宮川さん評「懐かしさを感じる人もいる。若かりしころの薬師丸さんの魅力に浸って」

アメリカ映画の「フォレスト・ガンプ/一期一会」(95年日本公開)は、トム・ハンクスさんが主演。アカデミー賞の作品、監督、主演男優賞などに輝いた作品だ。
知能指数は低いが、純真な心と、周囲の人々の協力を受けて数々の成功を収めていく男性の人生を描く。
「感動的なストーリ-。人として大切にしなくてはいけないことを感じさせてくれる」

「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」(2018年公開)。故樹木希林さんの晩年作。原作は人気エッセイスト、森下典子さんが茶道教室に通う約20年の日々をつづったロングセラー。樹木さんの、味のある演技が見どころだ。
「新型コロナウイルス感染の影響を受けている今だからこそ、何げない日々の幸せをあらためて感じる作品」

「最高の人生の見つけ方」は、07年公開の同名のアメリカ映画の日本版リメーク作品(19年公開)。
余命宣告を受けた吉永小百合さん、天海祐希さん演じる2人の女性が、「スカイダイビングをする」「ももクロのライブに行く」など、「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行していく。
「『ビッグ女優』が共演している。いろいろなことに挑戦する2人の姿を通し、元気が出る」

「花不棄(カフキ)-運命の姫と仮面の王子-」は、中高年の女性を中心に、人気が高い中国の時代劇ドラマ。アリエル・リンさん、チャン・ビンビンさんが出演している。
「美男美女のきれいなラブストーリ-。ロマンチックで、夢の世界に浸れる作品」

「自宅シアター」の楽しみ方

布団の中が特等席 サブスクリプションで手軽に

浅野まさ子さん(70、塩尻市広丘堅石)は、テレビで映画を見ることも多いが、今はもっぱらサブスクリプション(定額制)の動画配信サービスを利用している。タブレットを使い、寝る前の布団の中が、特等席だ。
今、夢中になっているのは、中国の歴史ドラマ「月に咲く花の如(ごと)く」だ。
「どうして好きなのかは分からないが、はまっている」と浅野さん。セットが豪華で見応えがあったり、女優がきれいだったりなど、ビジュアル的要素もあるが、人との付き合い方、自分の気持ちのコントロールの仕方など、教わることも多く、「いい言葉を聞くと、勉強になります」とうなずく。
布団の中という「究極の」リラックス場所で、眠ってしまうこともあり、「なかなか話が進まない」のが悩み。浅野さんは「ドラマ、映画があるから、外出自粛でも苦にならなかった」と笑顔を見せる。

洋画がお気に入り 気持ちを励ましてくれる

割烹(かっぽう)佐廼(の)春の店主、西村明雄さん(78、松本市元町1)は、テレビやレンタルDVDで映画を楽しむ。「どちらかというと洋画が好き」で、アメリカ映画の「ショーシャンクの空に」が一番のお気に入りだ。
「無実の罪で監獄に入れられ、こつこつと努力して脱獄する。最後のどんでん返しが面白い」と西村さん。同じくアメリカ映画の「ミリオンダラー・ベイビー」「マディソン郡の橋」なども心に残っているという。
一方、最近のCG(コンピューターグラフィックス)を駆使した作品は、「スピードや展開が速くて、なかなかなじめない」と苦笑い。
新型コロナウイルス感染拡大で、暗いニュースが多い中、「映画は、気持ちがめいったときに励ましてくれる」と西村さん。「踏ん張り時に、自分を作品の人物に置き換えて、力をもらってます」と笑顔だ。