公民館がコロナ禍の中さまざまな企画

公民館の存在を忘れてほしくない─。塩尻市原新田公民館(広丘原新田)は、主催する球技大会や子ども向けの講習会などを新型コロナウイルス禍で中止にせざるを得ない中でも、住民同士が心を通わせられるようにと、さまざまな企画を考えて取り組んでいる。
第1弾は学校が臨時休校中の4~5月、疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」の塗り絵作品を募集。同館1階で7月中旬まで展示している。
2~76歳から色とりどりの約70点が寄せられ、メッセージを書く箇所には「日常を取り戻したい」「こんな時だからこそ思いやりの心が育ちますように」などの言葉もある。
第2弾は5月下旬から、公民館での会合の際に、地区内の菓子店で購入した菓子をお茶と共に出している。外出自粛などの影響で売り上げが減少した地元商店を支援するためで、筆文字で書いた「心をひとつに」のメッセージカードも添える。
第3弾は「善意のマスクいのちのリレー」と銘打ち、政府が全世帯に配布する布マスクが不要な人に提供を呼び掛けている。対象は未開封品のみ。寄せられたマスクは、高齢者施設や児童館などを利用する子どもたちに配るほか災害時に備えて公民館で備蓄する。
専用チラシを作って地区の約1500世帯に回覧し、寄付を受け付ける専用箱を公民館や商店など15カ所に30日まで設置する。各事業の経費は中止したイベントの予算を充てる。
3つの企画を考えた公民館主事の宮田幸恵さん(42)は「知恵を絞り、向こう1年は今までしなかったことに取り組んでいきたい」と前向きだ。