外出控え 自宅でのヘアカラー

新型コロナウイルスの影響で、まだまだ外出を控えた生活が続く昨今。美容院へ行くのを我慢し、白髪染めを自宅でするようになった人も多いのでは。ただ、普段自分で染めていない人にとって、これはなかなか高いハードル。そこで、頭髪ケアに力を入れる松本市宮田の「カーサヘアサロン」の坪田勝憲社長(37)に、コロナ禍での応急処置的なホームヘアカラーを教えてもらった。

無理せず段階踏んで
ダメージを最小限に

大事なのは、無理をせず、段階を踏んで染めていくことです。
まずは見えるところだけ染める。前髪の生え際、分け目、つむじの3カ所です。これがステップ1。
それで満足できないとき、例えば髪を後ろで束ねたときに横や後ろが気になるなどの場合は、耳から首にかけての生え際を染めてみる。これがステップ2です。
そして、「自宅での白髪染めは、できればここまでで留めておいてほしい」というのが美容師の本音です。
ステップ2までだと、色むらが生じる心配はあまりないし、髪や頭皮へのダメージも最小限。コロナ禍が収束し、美容院でのカラーリングを再開したときに、こちらとしても元の状態に戻すのが容易になります。
シャンプーで落とせるマスカラタイプやファンデーションタイプの白髪隠しアイテムや、ヘアカラートリートメントなども上手に活用しながら、美容院へ行かれない期間を最小限のダメージでしのいでいただけたらと思います。
ただ、もちろん、それぞれのライフスタイルがあり、価値観がある。ステップ2までで満足できない人は、ステップ3として髪全体のヘアカラーに挑戦してみてください。
この時のこつは、無理に全体を染めようとせず、襟足から髪の根本をもみ込むイメージで薬剤を塗っていくこと。髪が長い人は薬剤を2本用意しておき、毛先は2本目で染めると割り切ってから塗り始める。初めから1本で済ませてしまおうとすると色むらにつながってしまいます。
薬剤は目の粗いくしでゆっくり優しくとかしてなじませてください。髪を4つにブロッキングすると塗りやすくなります。

薬剤にはリスクが伴う
安心安全を意識して

市販のヘアカラー薬剤は危険なのかと聞かれたとき、私は服に例えて「市販の薬剤はフリーサイズ、美容院で提供する薬剤はオートクチュール」と答えています。
薬剤には必ずリスクが伴うので、美容院ではお客さん一人一人に適した調合をし、リスクを最小限に抑える。だから、より安全、安心で、きれいな色が出せるのです。
カーサには3月以降、「自宅で染めてみたが髪ががさがさになった」「色むらができてしまった」というお客さんの声が届き始め、SNS(会員制交流サイト)などを通じてお客さんに情報発信を始めました。
白髪が気になったり、頭髪、頭皮にトラブルを抱えたりすると、気持ちが下がってしまいがち。髪は心の健康とも結び付いています。
美容院へ行こうという気持ちになかなかなれない時期かもしれませんが、だからこそ自分の髪や頭皮を守ってほしい。「また笑顔のお客さんと再会したい」というのが私の願いです。