安原文祥さんに聞く「アナログ」の魅力 家族とゲームを楽しもう

新型コロナウイルス感染拡大による長い臨時休校を機に、ボードや駒、カードなど電源を使わずに遊べる「アナログゲーム」の人気が高まっているようです。自身が経営する店舗とインターネット通販で数多くの商品を取り扱っている安原文祥さん(40、木祖村小木曽)に、その魅力などを聞きました。

老若男女が夢中 親睦深める時間

-どんな種類がありますか。人気は?
いろいろな世代が一緒に遊べるタイプをはじめ、子ども向けの知育系、シニアの認知症予防、企業の研修で使えるものなどジャンルは幅広いです。コミュニケーションツールとしてだけでなく、ワークショップ、教育、福祉などいろいろな現場で活用されています。
ゲームはそれぞれ特徴がありますが、私が常時扱う約30点の中で人気なのは、ボキャブラリーが勝負の決め手になる「ワードバスケット」、相手の心理を読み合う「ハゲタカのえじき」、話し合いながら人の姿をした怪物を推理する「人狼(じんろう)」です。ルールは単純なのに奥が深くて大人も面白いです。
文字に興味を持ち始めた幼児から楽しめる「ことばのカードゲームもじぴったん」も好評です。
-アナログゲームの魅力とは
一番は、老若男女誰でも楽しめることです。人と人が顔を付き合わせてゲームをするからこそ分かる微妙な表情の変化や動揺、それを見て考える駆け引きや会話、手加減などは、スマートフォンや携帯ゲーム機などのデジタルゲームでは得られにくいかも。アナログは心の距離が近づき親睦も深まると思います。
-2児のパパでもある安原さん。子どもたちの休校中はどんなゲームをしていましたか
みんな外出自粛でストレスがたまっていたので、祖父母も交えて3世代でカードゲームを楽しみました。普段は会話が少ない思春期真っただ中の息子(中学3年生)も巻き込むことで、ゲームをしながらコミュニケーションが取れ本音が垣間見えたことも。それを機に家族間の会話も増えました。祖父母の認知症予防にも役立っています(笑)。
-子育て世代へメッセージを
世の中のデジタル化が進み、わが家でも子どもはテレビゲームや携帯ゲーム、大人はパソコンやスマホに夢中になり、同じ家にいても会話が減っているのが現状です。そんな今だからこそ、一家団らんでこたつを囲み、花札やトランプなどをゆったりと楽しんだ昔のようにアナログゲームで遊んでみてはどうでしょうか。
定番のUNO(ウノ)やオセロ、人生ゲームだけでなく、コンパクトで場所も取らず、短時間・少人数でも気軽に楽しめるゲームがたくさんあります。やり込むほどその奥深さに気付かされ、大人も夢中になれます。ぜひ子どもと一緒に楽しい時間を過ごしてみてはいかがですか。
安原さんの店「カフェ&缶づめバルWAKU↑WAKU」(同村薮原、 ℡ 0264・36・3055)は現在閉店中で13日再開予定。インターネット販売は「トレジャービレッジヤフー」で検索。

子どもと一緒に熱戦 2つのゲームを体験

子どもたちと2つのゲームを体験してみました。
◆おばけキャッチ(対象年齢8歳以上、2~8人)
引いたカードを見て、机に置いた5種類の駒の中から正しいものを素早く取る反射神経ゲーム。一見簡単そうですが、「正しい色で描かれている駒を取る」「色も種類も描かれていない駒を取る」といった引っ掛けカードも紛れているためプレーヤーを混乱させます。
頭では理解していても瞬時に正しい駒を取るのは難しく、大人の認知機能の維持向上にも役立ちそう。度々「お手つき」をして、つい「もう1回!」と熱くなります。
◆ことばのカードゲームもじぴったん(対象年齢3歳以上、2~5人)
デジタルゲームでも人気の文字遊び「もじぴったん」。カードゲーム版は大人数でも遊べるのが魅力です。
升目に並べられた文字(平仮名)を使い、言葉になるように手札のカードを縦横につないでいき、早く手札がなくなった人が勝ちです。文字は行ごとに色分けされているので見やすくてカラフル。
思いもよらない言葉が出たり、語彙(ごい)力が豊富なはずの大人が言葉を見つけられずに焦ったりする面白さもあります。