松本国際高女子硬式野球部 単独チーム初陣へ

創部2年目の松本国際高校(松本市)女子硬式野球部に本年度、新入部員9人が加入した。1期生の2年生5人と合わせて計14人となり、念願だった公式戦に単独チームで出場が可能に。新型コロナウイルスの影響で夏の全国大会は中止になったが、10月に開催予定の代替大会に目標を切り替え、チーム一丸で白球を追い掛ける。
新入部員は全員1年生で、中学時代に軟式の経験がある。木曽町の1人を含む県内4人と、東京と静岡、岐阜、新潟の県外5人。全員が野球を続けるために同校を志望し、うち7人が2年生の4人とともに寮生活を送る。
伊那市から通う伊藤小雪(15)は、小学3年生の時に兄の影響で地元スポーツ少年団で野球を始め、同市の西箕輪中の部活動では男子に交じってレギュラーを争い、3年時は三塁手で4番、副主将も務めた。しかし、中学で「男女の力の差を感じた」といい、高校で野球を続けるか悩んだという。
昨年、松本国際に女子硬式部ができたことを知って体験入部し、高校でも野球に懸けることを決めた。「全力で打ち込める環境。自分から声を出し、得点につながるプレーを多くの人に見せたい」と意気込む。

新型コロナウイルス感染予防で学校が臨時休校となり、活動を休止していた同部は、緊急事態宣言解除後の5月下旬から自主練習を始め、今月1日に全体練習を再開した。専用のグラウンドがないため校内でトレーニングするほか、市内外の運動場を借りる。
部員が9人以上になり、全国高校女子硬式連盟に加盟し、単独チームで大会出場が可能に。昨夏は県外校と連合チームを組んで全国選手権に出場したが、ベンチ入りした現2年生5人とも、出場機会がないまま初戦敗退した。
新チームを引っ張る主将の駒村真祐樹(16)は、代替大会について「全員で団結し、まずは1勝、目指すは3勝」と、大きな目標を掲げて仲間を鼓舞する。

「野球大好き」気持ち大切に  長田監督に聞く

同部の長田夏美監督に、抱負や意気込みを聞いた。
─どんなチームにしたいか。
「県内初の女子チームとして、皆さんの期待や応援を裏切らないように育てたい。ここまで野球を続けてきた女の子たち。『野球が大好き』という気持ちを大切にしながら、レベルアップを図りたい」
─1年生の実力は。
「技術にばらつきがあるが、これから皆でカバーし合い、(新たな歴史を)創り上げていきたい」
─夏の全国大会は中止になったが。
「チームとして初めて臨もうとしていたのに残念。前を向くしかない。代替大会は勝つことも大事だが、試合ができることに感謝し、全員で楽しみたい」

【おさだ・なつみ】
宮崎市出身。小学生時代はソフトボール。硬式野球は中学生で始め、強豪の埼玉栄高(さいたま市)で二塁手。指導者を志し、東海大で学生コーチを務めた。卒業後は鵬翔高(宮崎市)教諭で野球部(男子)部長。昨年6月から現職で社会科教諭。28歳。