乗鞍高原温泉「湯の花」作り

松本市安曇の乗鞍高原温泉で「湯の花」作りが始まった。同温泉の初夏の風物詩で、乾燥させた湯の花は粉にし、小袋に入れて地区のイベントで配布したり、土産物として旅館などで販売したりする。
温泉を利用する個人や旅館などが加入する乗鞍高原温泉組合(良波和明組合長、80軒)が40年ほど前から作る。今月初め、標高1500メートルにあるタンクから、2000リットルほど入る木のおけにポンプで温泉をくみ上げ、1週間ほどかけて自然に水が抜けるのを待った。
どろどろになった湯の花を木の板にすくい上げ、パンケーキ状の「だんご」と呼ぶ状態の湯の花が乾燥したら、機械で砕いてふるいにかける。240グラムずつ量って小袋に入れる最後の工程は7月初旬に行う予定。毎年25人ほどの組合員が集まり、時期が合えば子どもも参加し、にぎやかという。
湯の花は、組合発足以前は旧安曇村の大野川区が源泉で作り、発足後は2カ所で製造。15年ほど前から組合だけが行うようになった。
硫黄を含む湯の花は、道具が高価なステンレス製でないと腐食してしまうなど扱いが難しく、試行錯誤して現在の作り方にたどり着いたという。良波組合長は「昔はバケツリレーで温泉をくみ上げ、乾いた湯の花は木づちで砕いた」と懐かしむ。
小袋は、地区内の道の駅「風穴の里」で1袋730円で販売している。電話94・2200
(田原利加子)