新型コロナウイルスの影響による、長い休校生活が終わり、徐々に日常に戻りつつあります。しかしまだ、イレギュラーな日程や「新しい生活様式」を取り入れた変化もあり、慣れるのに時間がかかるかもしれません。
生活リズムを整えるために、日常のルーティンの流れをつかむことは大切です。朝の支度や帰宅後、休日の過ごし方など、スケジュールを見える化するとスムーズに進むお子さんもいます。
ホワイトボードとマグネットシートを用意します。やるべき事、やりたい事を具体的に挙げシートに書きます=イラスト。スケジュールの順番や時間は、大人が勝手に決めずに、子どもと話し合って子どもが主体的に決めるとよいでしょう。
子どもが明らかにうまくいかないスケジュールを立てた場合も、「宿題は10分で終わらないこともあるけど、どうする?」などと投げ掛けながらも、子どもが「大丈夫!すぐ終わるから」と言い張るなら、まずはそのままやらせてみるぐらいでいいでしょう。
スケジュール通りにいかなかった時に修正する経験も積めばよいのです。その際も「ほら、10分じゃ終わらなかったでしょ」などと小言を言わず、冷静に修正案の選択肢を示し、また本人が選ぶ|ぐらいにしましょう。そのうちに本人が自分に合ったルーティンを見つけられればいいですね。
スケジュールはその日の気分で変更するのもありです。スケジュールボードがあれば、「今日は疲れたから、まずゲームをやってから、宿題をやろう」と変更することも、見える化されて、だらだらし過ぎることの予防になります。
【なないろキッズ】 #41 スケジュールの見える化
- 2020/06/23
- 小児科医・新美妙美のなないろキッズ