化粧品アドバイザー梅澤愛子さんに聞く─ 崩れにくいマスク時のメーク術

新型コロナウイルス感染予防のために求められる「新たな生活様式」。外出時などのマスク着用はその一つだ。これから長い付き合いとなるマスクだが、本格的な夏を前に、女性にとってマスクを着けた時のメークは悩みの種。衣料品、化粧品などを販売する「いちた本店」(塩尻市大門一番町)の化粧品アドバイザー・梅澤愛子さんにメークのポイントを聞いた。
マスク着用の日々が続き、お客さまからもさまざまな悩みが聞かれます。▽顔の下半分が隠れるため口紅やチークは塗らないが、食事などでマスクを外した際に疲れ顔に見えてしまう▽マスクによるこすれや、蒸れで化粧崩れや肌トラブルが起きる▽マスクを外すと肌や唇が乾燥しているように感じる▽視線が目周りに集中するため、目元のしわが前よりも気になる―などです。マスク着用時に崩れにくく、疲れ顔に見えにくいメークのポイントを紹介します。

【スキンケア】
マスクの中は水分が多い状態ですが、外すと一気に水分や潤いが逃げて乾燥しやすくなります。急激な温度や湿度の変化、摩擦が繰り返されると、潤いを保ち外部の刺激から肌を守る「肌バリア機能」が低下します。メークや肌の汚れをしっかり落として潤いを与え、状態に合わせたスキンケアで肌を整えることを心掛けましょう。

【ベースメーク】
まずは日焼け止めを顔全体と首にまんべんなく塗布。マスクだけで紫外線は防げず、「マスク焼け」の防止にも必須です。次に、肌色のトーンを上げる化粧下地を塗り、目の周りや小鼻の脇、口角など、くすみやくま、しみが目立つ箇所をコンシーラーでカバー。その上に全体におしろいをはたき、さらさらに仕上げます。崩れを気にする場合は、ここまででよいでしょう。
肌に重ねるものが多いほど化粧崩れにつながるのでファンデーションは省きましたが、使う場合はごく薄く塗りましょう。

【ポイントメーク】
白や淡い色のマスクを着用した時は、目元のメークが濃いとコントラストが強くなり、きつい印象を与えてしまいがち。普段のメークよりもトーンを上げ薄めに仕上げるのがこつです。
眉は、通常よりワントーン明るめの色で、パウダータイプのアイブロウを併用してソフトな雰囲気に。ただし、形はしっかり仕上げましょう。アイシャドーは肌になじむ明るめのブラウンや、春夏の人気色「ヘルシーオレンジ」などがお薦め。目元を明るく整えた上で、きつくならない色選びと塗り方で。
アイラインを引く場合は、細くソフトに。疲れ顔に見えないよう、まつげはカールさせマスカラを塗り、目力をキープしましょう。
口紅とチークは省いて構いませんが、唇の乾燥防止にリップクリームを。外す機会がある場合には、落ちにくい口紅がお薦めです。

マスクの有無にかかわらず、夏場は特に悩まされる化粧崩れ。収れん化粧水・美容液などで毛穴を引き締めたり、メークを固定し潤い効果もあるミスト状のおしろいを仕上げに吹き掛けたりするなどの工夫で、少しでも快適にメークを。
マスクが顔のほぼ半分を覆う安心感からか、コロナ禍をノーメークで過ごす人もいます。メークは身だしなみだけでなく、気持ちを明るくしたり、積極性が持てたりと内面を元気にする効果があります。マスクをしていてもその人らしく輝けるよう、ぜひメークは続けてほしいものです。
マスク着用による肌トラブルが気になる場合は、早めに専門家に相談してください。

ファンデーションが布マスクの内側に付着して、洗っても落ちにくい時には、化粧品用のスポンジクリーナーで洗うのがお勧めです。