【なないろキッズ】 #42 相談先はいろいろ

「うちの子、ちょっと個性的過ぎる」「発達の偏りがあるのかな?」「もしかして発達障害があるのかな?」と、気になった時、どこに相談するとよいでしょう。
発達障害の考え方が広まってきて、気軽に発達に関する相談ができるところが増えている一方で、専門家でさえも実は、感度やスタンスが人によってまちまちだったりもします。また子どもに関わる人が必ずしも発達の多様性について詳しいとは限りません。
まずは保育園・幼稚園の先生や学校の担任の先生の意見を聞いてみましょう。たくさんの子どもたちに関わる中での客観的な意見は参考になります。とはいえ、家庭での姿と園や学校での姿にギャップがある子どもも少なくないですし、また先生たちも発達に関するスタンスはさまざまです。
未就園児の場合、市町村の保健師が窓口になります。健診を行う保健師は、発達の研修を受けており、発達障害のことも気に掛けてくれるでしょう。
より専門的な相談を受けたい場合、心理士やリハビリ療法士の発達相談が受けられる市町村も増えてきました。
診断を含めたアセスメント(分析・評価)を受けたい場合は、小児科または児童精神科の発達専門外来を受診してください。
ただ、発達専門外来は受診を希望してから実際の初診までの期間が長くなってしまっている現状です。どこの病院に発達専門外来があるか、初診までの間に他に相談が受けられる場所があるかについては、市町村の子育て系担当課などにご確認ください。
この分野の相談は、線引きが難しくあいまいなところもあり、また相談する人と専門家の相性の問題もあります。相談してみてしっくりこないとき、ふに落ちない時は、遠慮せずもう一押し疑問点を伝えてみたり、別の立場の意見を当たってみたりすることも一つの道です。