住民目線で街を紹介「松本の本」

松本市大手4の古本喫茶「想雲堂」店主の渡辺宏さん(48、本紙コラム「読書の力」筆者)が編集長を務める雑誌「松本の本」の2冊目が刊行された。住民の目線で、ガイドブックに載らない松本の街を紹介。新型コロナウイルスの影響を受け、渡辺さんは「このままでは街が死んでしまう。こんな時だからこそ『街っていいよね』と訴えたい」と力を込める。
特集「映画と街」「本をつなぐ人たち」では、閉じた映画館や書店を取り上げた。「何げなく街に来て楽しいのが、書店と映画館。街なかからなくなり、記憶からもなくなりつつある。きちんと記録を残したい」と渡辺さん。
もう一つの特集「“ワタクシテキマツモト”のススメ」は「火の見櫓(やぐら)みんなちがってみんないい」(平林勇一さん)、「末広町・博労町界隈(かいわい)の思い出すことども」(窪田雅之さん)、「○○屋の興亡─鶏肉屋を例に」(山﨑肇さん)など寄稿や対談18編。
「松本の本」は「まつもと一箱古本市」に合わせ、実行委員の古書店主らが昨年から刊行。今回は22人の筆者が、それぞれの「面白い」と思うことを記事にしたという。渡辺さんは「『そう、そう』とうなずけたり、新しい発見があったり。内輪話などが見えて面白い」。
B5判、60ページ。660円。2500部作り、想雲堂(℡0263・87・8422)ほか中信地区の書店で扱っている。