夢と支援のコーヒー誕生 東京五輪MTB日本代表山本選手と豆専門店店主佐藤さん

1年先に延びた「集大成」の夢実現を、コーヒーが支える。
東京五輪自転車MTB(マウンテンバイク)競技の日本代表、山本幸平選手(34、松本市里山辺)のブランドコーヒーが誕生した。「KOHEIBRANDENERGYCOFFEE(コウヘイ・ブランド・エナジー・コーヒー)」。28日に発売する。
コーヒー豆専門店の「FIFTY|ONECOFFEE(フィフティー・ワン・コーヒー)」店主、佐藤等さん(43、同市深志3)が1年間、無償で山本選手に提供。売り上げは競技力強化に使う。
東京五輪を最後に引退を決めている山本選手の背中を押すブランドコーヒー。フローラルの甘い香りに、なめらかなコクとまろやかな苦味が特徴のコーヒーには、2人の思いが絶妙にブレンドされている。

2人の思い特別なブレンド

KOHEIBRANDENERGYCOFFEE( コウヘイブランドエナジーコーヒー )

スポーツ好きの佐藤さんが提案

コーヒー好きで、レース前などにも競技力向上を目的に飲んでいる山本幸平選手。佐藤等さんの店のコーヒー豆が気に入り、4月ごろから「FIFTY|ONECOFFEE」に通い出した。
3回目に店を訪ねた時、店内に飾られていたスピードスケートの平昌(ピョンチャン)五輪金メダリスト、小平奈緒さんのタオルマフラーに気付いた山本選手。自身もMTB選手で3大会連続で五輪に出場、東京五輪の代表もほぼ確実(当時、その後確定)であることを佐藤さんに話した。
佐藤さんは元メジャーリーガーのイチローさんの大ファンで、松本山雅FCのパートナーカンパニーになるなど大のスポーツ好き。話を聞き、「山本幸平のスペシャルブレンドを作ろう」と提案した。

東京五輪が現役最後のレースに

東京五輪を現役最後のレースと決めている山本選手には、引退後を見据えた大きな夢がある。アスリートが集える施設の建設・運営などの事業を立ち上げることだ。既に「YamamotoAthleteFarm(ヤマモト・アスリート・ファーム)」という屋号も決めている。
佐藤さんの提案を受けてから、再び店を訪れた山本選手。自分の夢を話し「事業の第1弾として、スペシャルブレンドを販売させてほしい」と依頼。「それなら東京五輪までの1年間、無償で商品を提供する。売り上げは競技のために使って」と佐藤さん。2人の思いが重なった。

好きな豆選んで試行錯誤重ねて

「KOHEIBRANDENERGYCOFFEE」は1杯分ずつ包装されているドリップバッグタイプ。山本選手の好きな豆を中心に、佐藤さんが試行錯誤して5種類の試作品を作り、その中から、2人の意見を総合して1種類を決めた。パッケージには、屋号と商品名に加え、自転車に乗っている山本選手のシルエットが描かれたシールを貼った。
佐藤さんは「東京五輪で最高のパフォーマンスをしてほしい。これからの1年間、このコーヒーを飲んで頑張って」とエールを送る。北海道出身で、松本が「第二の故郷」と言う山本選手。「いい人と出会えてうれしい。こうした松本の人たちの応援をパワーにしなければ」。地元への感謝をエネルギーに「最後の舞台」を「最高の舞台」にしようと意欲を高めている。

【メモ】
【KOHEIBRANDENERGYCOFFEE】価格は現時点では未定。28日に開設予定の山本選手のホームページ(YamamotoAthleteFarmで検索)から購入できる。