90歳松本の関さん 鉄道ジオラマ作りに夢中

間もなく1番線に列車がまいります─。
松本市の関重夫さん(90、大手2)宅の鉄道ジオラマ。アナウンスが流れ、新型あずさと東北新幹線はやぶさが勢いよく擦れ違う。貨物列車と寝台特急北斗星は走行音をたて、高架橋の上では、蒸気機関車が引く客車の車内灯が、青い座席を夜景に浮かび上がらせた。
妻に先立たれ「心も体もフラフラだった」8年前、長男から鉄道雑誌が届いた。生まれ育った小諸市の家で毎日眺めた蒸気機関車の姿と、その力強さに魅了された記憶がよみがえり、ジオラマにのめり込むようになった。
模型は迫力あるHOゲージ(レール内側寸法16・5ミリ)で、細部まで再現。さらに楽しめる何かを考えて作り込むうち、いつの間にか元気になっていた。「もう1車線増やしたい」。卒寿の瞳が輝いた。