樹齢400年、玄向寺の巨木赤松別れの時

樹齢約400年の赤松の巨木。枝が落とされ、最後に太い幹が切り出された。重さは約900キロ。中は朽ち果て、空洞になっていた。
松本市大村の玄向寺で21日、長年愛されてきた老木の伐採に立ち会った。「諸行無常、命あるものは必ず終える時を迎えます」と、荻須眞教住職(76)。
近年、樹勢の衰えが目立ち、消毒や回復を図る注入剤投与などを施したが昨春、頂上部が茶色に変色。その色は見る見るうちに下部に広がり、今春には全体が茶色くなった。
この日の伐採作業は5時間以上に及んだ。「切っていて風格を感じた」と、請け負った柳沢林業(同市岡田下岡田)の高力恒次副社長(47)。使える枝や幹は、お守りや記念の仏像にする。荻須住職は「この松と一緒に暮らしてきた。つらいがやむを得ない」と目を潤ませた。