文化祭中止の志学館高でフェス

新型コロナウイルスの影響で文化祭「桔梗(ききょう)祭」を中止した塩尻志学館高校(塩尻市)は7月27日、文化部の発表に特化した「志学フェス」を開いた。桔梗祭実行委員会が企画、運営。イラスト文芸部など6団体の展示と、ダンス部など5団体のステージ発表などを行い、3年生が最後の花道を飾った。
換気や消毒のほか、各クラスの電子黒板に開・閉会行事の映像を流したり、ステージ発表の客席に制限を設けたりとコロナ対策を取り、一般公開せずに行った。
授業時間の確保で準備する時間がほとんど取れない中、各部は当日に向けて制作や練習に奮闘。実行委は直前の4連休を活用して、会場設営や校内装飾などを急ピッチで進めた。
ステージ発表会場の装飾、先輩や後輩へのメッセージボードなど桔梗祭にはなかった趣向も用意。実行委がそろいのTシャツを着たり、宝探しやスタンプラリーを企画したりなど「祭り」の要素も忘れなかった。
押澤隆寛実行委員長(3年)は「桔梗祭とは違う、新しいものを作る必要があった。今までの枠にとらわれずアイデアを出し合い、楽しかった」と充実の表情。大体育館では書道部が万感の思いを込めて「愛絆涙」と大書し、ダンス部は心身を解き放つ躍動で生徒らの涙を誘った。
吹奏楽部の高垣柚さん(3年)は「定期演奏会もコンクールも中止になった。最後の発表の場を与えてもらったことに心から感謝したい」。国広泰智生徒会長(同)は「特殊な環境下だからこそ思いが凝縮され、いい時間が流れている。何かを感じて持ち帰ってもらえたら」と話した。