差別や偏見ない暮らしやすい社会に

新型コロナウイルス感染者や医療従事者らに心ない言葉を投げつけたり、差別的な行為をしたりといったことをなくそう―という「シトラスリボンプロジェクト」。信州では塩尻市の有志らが運動の象徴であるシトラスリボンを作り、共感の輪を広げていく活動をしている。

塩尻の有志「シトラスリボンプロジェクト」参加

愛媛県から始まった同プロジェクト。同県名産の柑橘(かんきつ=シトラス)をイメージした薄緑色のリボンを身に付けることで、思いを共有する。リボンを形作る3つの輪は「地域」「家庭」「職場(学校)」を表している。松山市の市民団体「ちょびっと19+」が4月に始め、現在は全国の地方自治体など200カ所以上に広がっている。
この運動に賛同した塩尻市北部交流センター「えんてらす」(広丘野村)は、職員がシトラスリボンを身に付けている。7月29日にはリボンを作る講座を開き、参加した17人が長さ30センチほどの紙ひもを使って挑戦。同館の中野実佐雄マネジャー(62)に教わりながらリボンを作った。
会場には「ちょびっと19+」の共同代表、甲斐朋香さん(49、松山大学准教授)がオンラインで登場。「差別や偏見は人と人とのつながりが分断され、地域のイメージダウンにもつながる」と述べ、「コロナ後も見据え、皆が暮らしやすい社会をつくるため力を貸してくれたらうれしい」と呼び掛けた。
参加者は「短歌の里・塩尻」にちなみ、短歌でも講座の感想を書いた。原稿用紙に「仲良しで差別のない世リボンの輪笑顔大好き正しく怖がる」としたためた大輪義子さん(72、同市広丘原新田)は「差別と偏見について考えながらリボンを作った。頭と心の体操になった」と話していた。
同館は30日まで、コロナ感染者や医療従事者などに向けたメッセージを募集。広丘図書館前にある専用のボードや、えんてらすのサイトに掲載する。