農業×美容室で健康美

BELPA FARMで美容師が野菜作り
プラスアルファの面白さ

カットなどの技術だけでなく、農業も「美容」に生かそう-と、松本市大手2のヘアサロン「BELPA(ベルパ)」は今春から、「BELPA FARM(ベルパファーム)」と名付けた農園で野菜の栽培を始めた。
「信州の美容室ならではの面白い活動ができないか」と考えていた同店代表の高橋亮太朗さん(43)が、規則正しい生活や健康的な食事につなげたいと、スタッフに「畑をやろう!」と提案。スタッフたちも「やってみたかった」と賛成した。
トマト、キュウリ、ピーマン、枝豆、モロヘイヤ…。夏を迎え、野菜は順調に収穫。朝早い農作業は生活にリズムをもたらし、野菜の栄養についての知識は美容にも役立つ。取れた野菜をあげたり、活動を発信したりと、人や地域とのつながりにも役立っている。

スタッフ6人が当番制で農作業

松本市岡田伊深にある「BELPAFARM」は1アールほど。ヘアサロンBELPA(ベルパ)スタッフの祖父が所有する畑を借りた。同店代表の高橋亮太朗さんを含むスタッフ6人が、美容室の仕事の前に週に5、6日、当番制で農作業をしている。
「美容があってこその自分でありベルパ」という高橋さん。そこに何かをプラスアルファすることで、さらに面白いことやわくわく感につながっていくはず」と考えていた。
第1弾として昨年、近くの飲食店「goo・gee(グージー)」、ヘアサロン「Coni(コニ)」と協力し、美容や体に良い料理を提供する「美容×食」の催しを開いた。そして今年は「美容×農業」。高橋さんが以前から興味を持ち、店の客との会話にもしばしば登場する野菜づくりに挑む。

美容を軸に活動 地域との連携も

農業はおいしい野菜を作る以外の「効用」ももたらしている-と高橋さん。畑での共同作業はチームワークの向上に、地道で丁寧な作業の積み重ねは本業にも通じる。「早寝早起きの習慣が身に付いた。野菜の栄養価などを勉強し、自身の美意識が高まった」と、スタッフの1人、澤谷美沙紀さん(24)。
春に植えた14種の夏野菜は、収穫の真っ盛り。その日のうちに同店内の野菜BOXに入れ、利用客に持ち帰ってもらったり、近隣の飲食店や美容関係者、1人暮らしの大学生にあげたりしている。高橋さんがスタッフの昼食に賄いサラダを作って振る舞うことも。スタッフには「めちゃくちゃおいしい」と喜ばれている。
作業の様子や育てた野菜は、店のブログでも発信。ネットで見た人から声を掛けられるようにもなった。
現在、安曇野市三郷温のシュテルンジェラートファクトリーとのコラボイベント「野菜を使ったジェラート作り」や、近隣の飲食店と協力し「家庭で作れる簡単レシピ」作りなども計画。高橋さんは「今後も地域と連携して、美容を軸に活動を広げていきたい」と話している。
ブログは「BELPA FARM」で検索。℡33・1107