留学支援の自販機 県ケ丘高OBらが設置実現

松本市の松本県ケ丘高校の卒業生らでつくる「縣陵の学びを支援する会」の有志が、売り上げの一部を高校生の留学支援に充てる寄付型自動販売機を市内に設置した。高校生の留学に助成金を出すなど支援している県教委の「信州つばさプロジェクト」が設置を計画したが、新型コロナウイルスの影響で活動を休止したため、代わりに設置した。
設置したオーナーが受け取る手数料を、同校同窓会を通じて留学支援に充てる。外装のデザインを手掛けたのは、同プロジェクトで留学経験を伝えるなどしている高校生メンバーで、同校3年の熊﨑里咲さん(17)。有志の支援を受けたことで当初描いたデザインを手直しし、同校のイメージカラーのえんじ色を取り入れ、要望があった槍ケ岳と美ケ原を描いた。
熊﨑さんは昨年、海外での短期ボランティアを経験。今年は9月から米国に留学する予定だったが、コロナ禍で断念し、自身の経験を高校生らに伝えるプロジェクトのイベントも中止に。
プロジェクトによる自販機の設置も頓挫しかけていたが、「先輩方のおかけで実現し、本当にうれしい。いつかお返しがしたい」。同校の生徒で、留学経験があるほかのメンバー2人も「外国でたくさんのことを感じた。自販機を通じ、プロジェクトのことを多くの人に知ってほしい」と話す。
設置したのは、有志の一人が土地と建物を所有する松本ACEボクシングジム(渚2)の前。ジムの髙山祐喜会長(33)は「自販機があると周辺が汚れるという声も聞いたが、責任を持って管理する。利用を呼び掛けたい」と協力を約束した。