スケートボード練習場「パーク」増設望む

新型コロナウイルス禍の中でも1人で楽しめるスポーツとして、スケートボードを始める若者が増えている。一方で、事故などの危険がある路上や公園で滑る若者たちに、眉をひそめる人も。愛好者は専用の練習場「(スケート)パーク」が増えれば安全に滑ることができ、若者を引き付ける地域の魅力も高まるとし、署名活動もしている。

五輪正式種目で人気高まる

用具販売店「ムラサキスポーツ松本パルコ店」(松本市中央1)に勤め、自身もスケーターの佐藤力さん(26)によると、東京五輪の正式種目になったこともあり、スケートボードを購入する人はコロナ禍の前から増えた。
人気のスケートボードクルー(映像作品などの製作チーム)「ディアスポラ・スケートボーズ」創設者の一人で、4月に専門店「キャノーラ」(同市中央2)を開いた小林俊太さん(32、塩尻市)も「5月は毎日のように買いに来る人がいた。やる人が増えていると感じる」と話す。
松本市内には市総合体育館(美須々)と波田扇子田運動公園の2カ所にパークがあるが、いずれも小規模な上、佐藤さんによると、多い時は1カ所で大人10人と子ども6人が一度に滑ったことも。利用者が集中すると、接触の危険が高まる。
スケートボードを始めて4カ月の市内の会社員、高※橋絵理奈さん(22、小屋北1)は「パークはうまい人しかいないイメージ。うまくなるまで、禁止されていない公園などで練習する」、始めて1年になる会社員、野口雄介さん(28、波田)も「最初から公園で練習している。初心者には広い場所が必要」と、パークには足を運んでいない。

地域活性化の効果にも期待

佐藤さんは2月から、松本市にパークの新設を要望する署名を集めている。愛好者を中心にこれまで書面で約600人分、オンラインで約200人分が集まった。市に提出する時期を探っている。
佐藤さんや仲間のスケーターらは「無料で練習できる既存のパークはありがたく、大切に使っている」とする一方、「これからスケボーを始める子どもたちが、サッカーや野球のように伸び伸びと練習できる、広くて安全なパークが欲しい」と訴える。
小林さんは、近年オープンした「ウズパーク」(徳島県鳴門市)や「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」(静岡市)などの大規模なパークが、県内外から利用者を集めている点に注目する。
「若者が地元に残る理由や、遊びにくるきっかけになる。『松本は良い所だな』『面白いな』と思ってもらえる」と、新たなパークの設置が、地域活性化にも効果があると見ている。

※はしご高