松本市石芝東町会のご当地ヒーロー「シシバリオン 」

住民に「元気」を届け

松本市石芝の目抜き通りで最近、怪しい、もとい、正義のヒーローっぽい人影がしばしば目撃されている。横断歩道を渡る住民を誘導したり、交通安全のビラを配ったり。子どもたちに交通指導をする姿も。人影は、ツイッターも駆使して活動報告もしている「ご当地ヒーロー」だった。
石芝東町会一帯の平和と安全を守る、その名も「シシバリオン」。活動を始めたのは7月中旬ころ。交通安全のほか地域の防犯パトロールも担う。小学生や地域の人に「おはようございます」「行ってらっしゃい」などと声掛けをしたり、自転車専用道路を逆走する人に勇気をもって注意したりと忙しい。
防犯パトロールの活動に同行してみた。幼稚園バスなどから手を振る園児や笑顔で見守る地元住民。早くも地域に溶け込み、ちびっ子たちの人気も獲得しているようだ。
「シシバリオン」の名は、石芝の地名、ライオンの別称「獅子(シシ)」と、ラテン語で「ライオン」、ゲルマン語で「雷」を意味する言葉に由来する「リオン」を掛け合わせた。頭はライオンのタテガミ、ボディーは雷のイナズマを意識して黄と青で彩られている。
交番の警察官も出席する鎌田地区防犯部長会議にヒーロー本人が出席し「こういう活動をしたい」と相談、了解を得た。「地域を守るヒーローがいてくれてありがたい。住民が元気になる」と町会長の畔上清さん(75)。
新型コロナウイルスが広がり、息苦しい世の中。こんな時だからこそ、シシバリオンは「地域の人に楽しんでもらい、少しでも元気になってもらえたら」と張り切る。
今後は「仲間を増やし、地域の祭りなどにも参加していきたい」という。その素性については、石芝で生まれ育った「ジモティー(地元民)」らしいことまでは判明。だが、それ以上は「子どもたちの夢を壊さないためにも「シークレット(秘密)」だそうです。