日常生活に「ひもトレ」を

体にひもを巻いて軽く体を動かすことで、自分では自覚していない偏りや癖を緩和し、自然な運動を促すという「ひもトレ」を知っていますか?日常生活で簡単に取り入れられるので、ステイホームで運動不足が気になるという人にも合うかもしれません。8年ほど前から県内外の小中学校、地域の公民館などで講座を開く姿勢スタイリストの阪上晃子さん(53、松本市清水)に話を聞きました。

身体のバランス整える

―ひもトレとは?
オリンピック選手やプロスポーツ選手らの指導もしたバランストレーナー、小関勲さんが考案したトレーニング法です。通常のトレーニングは、何かを補う、強化する、矯正するといったことを目的としますが、ひもトレは身体のバランスを整えることで、本来備わっている機能をできるだけ効率よく発揮させるというものです。
ひもを巻いて日常生活を送る「常備編」と、ひもを使って軽い運動をする「運動編」があります。今回は「常備編」を紹介します。
―どのような人にお勧め?
姿勢が悪かったり運動不足が気になったりしている人、集中力を上げたい人などにお勧めです。ひもを巻くことで姿勢を意識し、自然とバランスの良いフォームを取ろうとするのですぐに効果が現れる人もいます。
人の身体はバランスが崩れた部分があると、無意識に調整しようとエネルギーを使ってしまい、運動効率が悪くなったり疲れやすくなったります。ひどくなると肩凝りや腰痛を引き起こす、軽い運動でもけがをするといった弊害が出ることもあります。
正しい姿勢でいると血流が良くなり、身体の各機能が正常に働きます。その結果、呼吸が深くなってリラックスできたり、食べ物の消化も良くなったりし、免疫力を上げることにもつながります。車の運転時に着用すると、私は眠気防止や判断力向上になることを実感しています。
―使う道具は?
直径4~8ミリほどの丸ひも(巾着などに使う編みひもなど)、2メートルくらい(大人)を用意してください。100円ショップやホームセンターなどで販売されている物でも良いです。
伸び過ぎるゴムや平たいべルトなどではなく、適度な柔軟性のある丸ひもが最適です。

簡単にでき続けやすい

―やり方は?
常備編は胸(たすき掛けなど)、額(鉢巻き)、腰回り、膝(座っている時)などに巻きます。強く縛り過ぎず、動いて軽く揺れる程度に巻いてください。基本は洋服の上から巻きますが、見られたくない時は服の下でもいいです。その状態でウオーキングや家事をします。
デスクワークや食事など座っているときは、両足首や両膝に巻くと姿勢が崩れにくく楽です。全ての箇所でできなくても構いません。どこか1カ所やるとしたら腰がお勧めです。
―体験者の感想は?
2年ほど前から講座にひもトレを取り入れました。始める前はほとんどの人が「こんなに簡単なことで効果があるの?」と半信半疑ですが、身体の変化を実感する人は多いです。
例えば猫背がひどくてあだ名が「おばさん」だった小学生が、見違えるほど姿勢が良くなって自信が持てるようになった。思うように身体を動かせず悩んでいたお年寄りが、楽に動かせるようになり重い物を持てるようになったなど、喜びの声をたくさんいただきました。
姿勢をサポートするためのグッズはいろいろありますが、リーズナブルかつ続けやすいという点でひもトレは優れています。身体のバランスは、歩き始めた1歳くらいの時が一番良いといわれています。子どもたちは成長とともに崩れやすいバランスをできる限り維持する、大人は長年かけてできた癖やゆがみをじっくり整えるイメージで、最低3カ月は続けてみてください。

ひもの詳しい巻き方などは「ヒモトレ」公式サイト(m-bbb.com/products/himotore.php)の動画で。阪上さんは出張講座にも応じる。℡090・3564・1875(出ない場合はメッセージを)