流れる線で女性表現 11月末まで松本市美術館「ミュシャ展」

松本市美術館(中央4)は、19世紀末~20世紀初頭に活躍したチェコ出身の芸術家アルフォンス・ミュシャ(1860~1939年)の特別展を開いている。松本市出身の日本画家、一條成美(1877~1910年)らミュシャに影響を受けた近現代の画家などの漫画も展示している。11月29日まで。
パリを中心に活動し、19世紀末の欧州の芸術革新「アール・ヌーボー」をリードしたミュシャは、仏の女優サラ・ベルナールを描いた劇場ポスターが評判となり、広告媒体だったポスターを芸術に高めたとされる。構図に円環を用いて花や植物、緻密な模様と共に、流れるような線で美しい女性を表現した。
特別展「みんなのミュシャミュシャからマンガヘ─線の魔術」は、作家の没後80年を機にミュシャ財団の監修で企画され、ポスターやグラフィック作品のほか、幼少期に描いたイラスト、収集した日本の工芸品など多彩な観点で作家を紹介。影響を受けた世界のアート作品を含む約250点を展示し、昨年から全国を巡回して延べ30万人が鑑賞した。
同館学芸員の大島浩さんは「長く愛され続ける作家の原点と、世界のアートシーンに与えた影響力が見られる」と話す。
午前9時~午後5時。一般1500円、大学・高校生1000円、中学生以下無料。月曜休館(祝日除く)。同館℡0263・39・7400