松本平タウン情報コラム「展望台」 木村明男さん遺族が冊子

MGプレスの前身の一つ、松本平タウン情報の1面コラム「展望台」に11年間執筆した故木村明男さんの遺族が、コラムをまとめた冊子を作った。独特の柔らかいタッチでカナダや日本での経験、日々感じたことなどをつづった205本を収録した。
木村さんは東京生まれ。中信地域の中学や高校で教師をした後、38歳でカナダに渡り、日本語教師などをしていた。信濃毎日新聞にルポ「カナダ・四季と人々」などを寄稿したことが縁で、2006年1月から「展望台」執筆者に。17年8月、自宅で突然倒れ、妻洋子さん(76)に抱かれたまま亡くなった。享年88歳。
絶筆となった17年2月11日付は、「小説『蒼氓(そうぼう)』より(2)」。石川達三の小説の題名で難しい言葉だが、「移民」と同じだと結論付けた。その上で、新大統領のトランプ氏が当時、連日移民問題を取り上げたことに対し、こう締めくくった。「心してわめきくれ給えよ。おれも移民なんだから」
冊子作りは、19年に帰国した洋子さん(東京都豊島区)が「カナダにいる日本人の友達に読んでもらいたい」と企画。木村さんの中学教師時代の教え子、市川荘一さん(73、松本市浅間温泉2)が協力した。
A4判、78ページ。100部作り、木村さんの友人や教え子らに配った。残部があり、希望者に無料で渡す。問い合わせはMGプレス℡0263・32・1139