Zoomでヨガ講座

新型コロナウイルスの影響で一気に広がったウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」。会議や授業をはじめ飲み会、演奏会、ダンス、歌会・句会などさまざまな分野で利用が増え、「普段会えない人や遠方に住む人ともつながりを持てる」という喜びの声も聞きます。コロナ禍を機に、ズームでヨガ講座を始めた宮下節子さん(松本市)に話を聞きました。

小さい子がいても安心 時間節約でき好評

ズームはスマートフォンやタブレット、パソコンを使い、映像と音声をやりとりしてコミュニケーションするアプリです。オンラインのセミナーやミーティングを開くために開発されたので、参加できる人数が多いのが特徴。画面上でお互いの顔を見ることもできます。
また、ズームを使ったことがない人でも、招待されれば簡単に参加できるところも特色です。ホスト(主催者)はアカウントを作る必要がありますが、ゲスト(参加者)はアカウント不要。アプリをダウンロードし、自分のメールアドレスをホストに伝えれば参加できます。
宮下さんがズーム講座を始めたのは4月。休止していた教室の受講生向けに、30分間の配信を試しました。
「ヨガは市販のDVDもあるし、こちらからの一方通行になってしまうかも」と不安があったものの、「やってみたら意外に良かった。画面に全員が映るので、一体感が感じられました。教室に来る移動時間がかからないところも好評です」。
参加者の中には出社時間を早めて職場で映像を見ながらヨガをするという人、東京や仙台市へ引っ越した後もオンライン講座を継続している人もいます。

私も実際に自宅で体験してみました。ヨガをしている間は自分のパソコンをミュート(消音)にし、宮下さんの音声だけが入るようにします。これによりインターホンが鳴ったり電話がかかってきたりしても安心です。小さい子どもがいる家庭も便利でしょう。宮下さんの声がよく聞こえ、集中してできます。
対面と違って参加者の息遣いは聞こえませんが、画面を通して互いの動きが見えるので案外気は抜けません。同じポーズをしているはずなのに、画面に映る自分の姿は…。客観視できるのもズーム講座の良さかもしれません。
毎週参加しているという丸山亜紗美さん(安曇野市穂高)は「始まる直前まで家事をやっていられることと、終わったすぐ後に予定を入れられることが本当に便利。出掛ける支度や構えた気持ちも要らないので、ヨガの時間を確保するのが以前より楽になりました。DVDや録画講座だと空き時間にできるけど、いつでもやれると思うと絶対にやらない。リアルタイムでみんなとやるからできる、というのがズーム講座の魅力ですね」。
講座の受講料は主催者によって支払方法が違い、宮下さんはスマホ決済サービス「PayPay(ペイペイ)」「LINE(ライン)Pay」を利用しています。

「リラックスし過ぎた」声も

人気の高いズームですが、ママたちからは次のような感想もありました。
▽自宅で一方的に話を聞く講座だと、リラックスし過ぎて眠くなった。
▽参加者が大勢いると発言のタイミングが分からず、1回も質問や意見を言えなかった。
▽(画面の小さい)スマホだったので自分の様子が映っているとは思わず、受講中に飲み物を取りに行くなど気ままに過ごしていたら、それを指摘されて恥ずかしかった。

学びにしろ遊びにしろ同じ場所で同じ時間を過ごすことが一番望ましいかもしれませんが、それがかないにくい今。特に小さい子どもがいるママパパには、場所を選ばず時間の節約にもなるズームは便利なツールだと思います。自分に合った使い方で趣味や仕事に生かせたらいいですね。