記録で「全中出場」 仁科台中水泳部・男子リレー全員が自己新

大町市の仁科台中学校水泳部の男子400メートルリレーチームが、コロナ禍で中止になった今夏の全国中学校大会(全中)の参加標準記録を突破した。県勢で過去10年間に同種目で全中に出場したのは、2013年の大町第一を含む2校だけ。都道府県別の記録会で4人全員が100メートルの自己記録を更新する力泳を見せ、目標だった全中出場を記録でかなえた。
メンバーは3年生の原知希さん、長屋善丈さん、倉科颯太さん、2年生の丸山朋也さん。4人とも地元の大町スイミングスクールに所属し、小学生の頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバルで仲間だ。
今年は全中がなくなり、休校や練習自粛で5月は泳ぐこともできず、「みんな諦めムードだった」と部長の原さん。しかし、記録で競う全国大会が開かれることになり、そこで標準記録を突破すれば全中出場の扱いになるとして、一丸で練習に励んだ。
県記録会(9月13日・長野市アクアウイング)は、チーム最速の原さんが56秒25で好スタートを切ると、続く丸山さんは自己記録を1秒近く縮める57秒30。3人目の長屋さんが後輩の力泳に応えて58秒02。アンカーの倉科さんは「ラスト5メートルが苦しかったが、最後まで全力を尽くした」と粘って58秒59。標準記録(3分50秒86)を100分の70秒上回った。
ゴール後、電光掲示板に表示された「全国中学標準記録突破」の文字を見た4人の目には涙が。原さんは「このメンバーで泳いだ最後の大会。コロナ禍でつらい気持ちだったけれど、仲間がいたから頑張れた」と感謝した。全国順位は10月中に発表される。