銅製の足踏み式消毒液スタンド製作  

抗菌効果のある銅を素材に、消毒液の噴射の向きを360度変えられ、量も微調整できる足踏み式消毒液。コロナ禍で会社の勤務時間が短縮、生まれた時間を利用し完成させた。作ったのは塩尻市広丘高出の会社員、中村和彦さん(49)。苦戦する飲食業などの手助けになれば─と願う。
テレビで小学生が水道の蛇口に触れずに飲める飲み口を作ったのを知り、自分も空いた時間にコロナ禍で役に立つものが作れないかと考えた。買い物に行った際、手がふさがって消毒液のポンプが押しづらかったり、ポンプに化粧品などの色がついていて押すのをためらったりしたことをヒントに、スタンドの製作にとりかかった。
最初は塩ビパイプ(硬質ポリ塩化ビニル管)で作ってみたが軟らかすぎ、金属を組み合わせてみたが見た目が気に入らず、試行錯誤の末、銅に行き着いたという。
「消毒液を手前に出すと、服に飛んで染みになる」「右利きなら右足で踏んで右手で消毒液を受けるのがスムーズ」「介護や観光の現場では、向こう側の相手に消毒液を出す機会もあるはず」。さまざまな想定を踏まえ、消毒液を載せる銅板トレーは置く場所に合わせて向きを変えられるように工夫。ポンプを少しだけ押した状態に保つことで、消毒液が出すぎず、適量を噴射できるようにした。
プレート(ペダル)を踏むと、銅パイプの中にあるシャフトが動き、消毒液のポンプを押す仕組み。「子どもたちがどんな仕組みになっているのかと興味を持ってくれたら」と中村さん。使いやすさにこだわった細やかな工夫が詰まっており、特許庁に実用新案の登録を申請中。近々認められる見通しという。
5台が完成し、市高出地区センター、妻が勤める会社、中村さんの両親の自宅に設置した。販売は1台2万円前後で検討。問い合わせはメール(maka122942@gmail.com)で。