木曽漆器祭初のオンライン開催

塩尻市木曽平沢の恒例イベント「秋の木曽漆器祭」(木曽漆器祭・奈良井宿場祭実行委員会主催)は17日、初めてオンラインで開く。YouTubeで工房や街歩きを生中継したり、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で研ぎ出し体験のワークショップ(WS)を配信したりする。
木曽漆器祭は例年、6月と10月に開いてきたが、今年はコロナ禍で6月は中止に。10月は「小さな店も前向きに頑張っていることを発信したい」と、木曽漆器工業協同組合副理事長の巣山純一さん(64)が、市地域おこし協力隊員で塩尻商工会議所に勤務する横山暁一さん(28)に相談し、オンライン開催を企画した。
「山加荻村漆器店」にスタジオを設営。木曽漆器工業協同組合の武井祥司さんが、木曽漆器について解説する。6つの工房をリポーターが巡り、店主に店の歴史や商品などについてインタビュー。例年の漆器祭では一般公開していない工房の内部にも迫る。
WSは、漆に染料を混ぜたものを塗り重ね、削って模様を出す「堆朱(ついしゅ)」の手法でスプーンなどを作る。事前申し込みした参加者にキットを送り、当日、ズームを通じて職人の手ほどきを受け作業する。
ほかに、商工会議所女性部会による米粉を使った餅菓子「おしゃかの耳」など郷土料理や、漆器を用いたテーブルコーディネートなども紹介する。
撮影や出演、動画配信などは地元の若手起業家ら6人による「動画配信チーム」が担当し、横山さんが統括する。
6日には店との打ち合わせやリハーサルもした。「職人の中には話しだしたら止まらない人もいて、決まった時間内に回るのが大変そう」とリポーターの草野エリさん(34)。横山さんは「作り手の思いや技術をしっかり伝えたい。産地全体でオンライン開催をするのはまだ珍しく、先駆けになれれば」と話している。

17日の生中継は、午後2時~6時。紹介した店を含む15店舗の商品をインターネットで購入できる。「研ぎ出し体験WS」は午前10時と午後1時の各25人を募集。受講料3000円で、祭りのホームページから11日までに申し込む。実行委℡0264・34・2113