2020.11.19 日本地域情報コンテンツ大賞・タブロイド部門で2年連続優秀賞

ネイリストに聞くシニアの指先のおしゃれ

シニア世代にお勧めのネイルカラーの一例

何かと気分が沈みがちなコロナ禍だが、こういう時こそネイルカラーやアートで指先のおしゃれに挑戦してみては?シニア世代でも楽しめるこつや注意点などを、塩尻市大門のネイルサロン「エテル」代表で、JNA(日本ネイリスト協会)ジェルネイル技能検定上級などの資格を持つ、沓掛ゆみ子さん(35)に聞きました。
「派手な印象」「若い人がやるもので、周囲にどう思われるか不安」などと、興味はあっても挑戦できずにいるシニア世代は多いのではないでしょうか。
爪の形がきれいでなくても短くても、ネイルカラーやアートは楽しめます。爪をきれいに保つと、コンプレックスや人前で手を出す恥ずかしさが緩和されます。メークと同様に自分に自信が持て気分が上がり、心の健康にもつながると思います。
【ネイルケア】
爪の付け根の皮膚と爪との境目にある薄い皮「甘皮」の処理をすると、きれいにマニキュアが塗れます。ただ、知識がないまま行うと爪の付け根にある、爪を作る組織「爪母(そうぼ)」を傷付けたり、ささくれがひどくなったりする恐れがあるので、自己処理はお勧めしません。ネイルサロンで行ってもらうのが安心です。
爪の表面を磨き自然な輝きを与える「バッフィング」だけでも印象は変化しますが、頻繁に磨くと爪が薄くなるので、最低でも1カ月は間隔を空けてください。
【ネイルカラー選び】
色を塗るのに抵抗がある人は、マニキュアではベースコートとトップコートだけ、ジェルネイルではクリアを選ぶとよいでしょう。無色透明でもつやが加わるだけで見た目は大きく変わります。
高齢の方はベージュなど主張しない色を選びがちですが、実は濃くはっきりして、ややくすみがかった色の方が、指先に視線を集めて手を美しく見せます。赤は手を白くきれいに見せる色。シニアにはボルドーに近い暗めの赤がお勧めです。
薄い色ならラメ入りを選ぶと肌なじみがよく、塗りむらが目立ちにくい利点も。白が混ざった色を使う場合は、全体に塗らずに、爪先を縁取るように白系の色を載せたフレンチや、グラデーションといったデザインを工夫して取り入れましょう。
【デコレーション】
1本の指だけでもデコレーションをするとポイントになり、おしゃれ度が増します。バランス良く見えるのは薬指。小さめのパールやクリスタル、ストーンなどのパーツで品良く仕上げて。表面の出っ張りが気になるならシールを使ってもよいでしょう。
【注意点】
除光液には爪を乾燥させる成分が含まれ、過度に使うと爪を傷めてしまいます。マニキュアの持ちが悪いからと頻繁に塗り替える人は注意が必要です。
近年、サロンメニューの主流はジェル状の樹脂を塗り紫外線ライトなどを当てて硬化、定着させる「ジェルネイル」。個人差はありますが1カ月程度は持ち、爪の補強効果がありシニアにもお勧め。
爪自体は呼吸をしておらず、正しいケアをすればネイルカラーを続けて楽しむことに問題はありません。加齢に伴って目立ってくる爪の縦じわをカバーしたり、日常に刺激が生まれたりとメリットも多数。自分らしく楽しんでみてはいかがでしょうか。

初ジェルネイル体験談「新しい自分発見」

「『ネイルにお金をかけるなんて』と、若い頃は興味がなかった」と話すのは、沓掛さんの母・君重さん(64)。娘の練習台になったのを機に関心を持ち始め、最近、ジェルネイルに初めて挑戦しました。
「自己満足だけれど、自分の目で常に見ることができ、うれしい気分」。服装の幅が広がったり、夫が優しく接してくれたりと、変化が生まれています。
君重さんは「忘れかけていた美意識を取り戻し、60歳を過ぎても新しい自分の発見がありました」と、明るい表情を見せています。